米当局が銀行に対して、現金に比した米国債保有を増やすことを容認するのではないかという記事が出ている。
流動性バッファとしては米国債は現金に劣るという見解を当局は示し続けてきた訳だが、9月のレポ市場の混乱を受けてこの見方を修正したということのようだ。これによって銀行が連邦預金の超過準備金をよりレポ市場に回しやすくなる。
銀行が窮地に陥った時に米国債を安値で処分せざるを得なくなるという事態を想定して、極力現金を持たせようということだったのだが、やはり9月の短期金利の急上昇は、少なからぬインパクトを当局に対しても与えているようだ。
しかし、現時点でも超過準備部分(所要準備となると話は別だが)については現金も米国債も共にHQLAとして認められているはずだったので、これはLCRには影響を与えないと思う。となると、LCRのような基準を変更するのではなく、当局が何となくインフォーマルに銀行に対して通達を出すといった類のものになるのだろうか。
いずれにしても9月には全く規制緩和は考えていないと言っていたところからは、少しはスタンスを軟化させているようだ。