この言葉を信じたい。
抗ウイルス薬はウイルスが変異しても効果は変わらない。
経口や点滴による抗ウイルス薬が広まれば、「感染しても直せる」
「重症化に至らない」ということになってくる。
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茨城県で新型コロナウイルスのオミクロン株が確認されて半年。
爆発的に感染が拡大した「第6波」の教訓や新たな派生型「BA・5」への対応などについて、
県医師会の安田貢新型コロナウイルス感染症対策監に聞いた。
-1月からの「第6波」を振り返って。 オミクロン株は感染力が強く、
県内では数字的に見ると20人に1人は陽性歴がある計算になる。
ここまで感染が広がると「ゼロコロナ」は難しい。いかに3次、4次感染を抑え、
クラスター(感染者集団)を防ぐかという方向に意識を持っていくべき。
一方、これまでのデルタ株はかなりの確率で肺炎症状が出たが、
オミクロン株は肺に病変が出ないケースが多い。症状も発熱、鼻水、
喉の痛みなど一般的な風邪と変わらない症状が多い。また、死亡事例を見ても、
従来は肺炎が要因として多かったが、持病が悪化して死亡するケースが多い。
-「BA・5」への警戒は。 変異は「BA・2」系統から置き換わりつつあり、
今後「BA・5」が主流となっていくだろう。ただ、抗ウイルス薬はウイルスが
変異しても効果は変わらない。経口や点滴による抗ウイルス薬が広まれば、
「感染しても直せる」「重症化に至らない」ということになってくる。
ますますコロナに対する不安は解消されてくるはず。 -今後の対策は。
2年前の発生当初は、新型コロナの姿が分からず、さまざまな情報が
飛び交った。教訓を生かし、いかに正確な情報を発信するか、
いかに誤った情報を遮断するかが大切になる。発信の仕方や
受け手の知識の問題も含め、しっかり対策を進める必要がある。
茨城新聞社