ブレーキってなんだろ?
今のカタナのブレーキングの考えにたどり着くには、
その前に乗ってたGSX-R1100’92の優秀なブレーキがある。

そもそもブレーキとは、スピードを落とすものだと思っている。
例えば、80km/hのスピードを60/hに落とすモノ。
それが、30km/h…、20km/h、10km/h、そして、0km/h。  …止まる。

峠を走っていたとしよう。 ブレーキをガツンと掛ける。
後輪は、浮き気味になるから、後のブレーキは、実質、効かない。
だから、使わない。 最後の止まる瞬間。 姿勢を保つように…。
前サスが沈むからネッ。 そこだけ使う。(笑)

峠の下りでは、原則は、前ブレーキでガツンと一発。
この作業に集中したい。 後ろのタイヤが暴れるなんて対応をしたくない。
寝かせる前の状態で、ガツン。  思い切り、スピードを殺す。
但し、ガツンと行くときは、バイクが完全に起きている状態で、
ちょっとでも寝ているとスリップダウンする。 ま、コケる可能性がある。
MOTO GPとかで、コーナー侵入手前で、バイクを起こしているように見える画が
あるでしょ?  あれが、この状況を表している。

で、寝かせて、出口に視線をやると、そのまま曲がっていく。

サーキットが顕著だけど、スピードを殺すための道具がブレーキだね。
このガツンをするために、BREMBOの4ポッドを奢っている。

ところが、前ブレーキを強く握ると前サスが沈み、ライダーの重心が前に向かう。
バイクの性質上、そうなるのだ。 この特性を緩和するために、殺したスピードが
ZERO=0になる瞬間、リアブレーキを使って、挙動変化を避けて止まるのである。

だから、リアのブレーキ・パッドは、減っていないのである。
うん、使っていないに近いのである。