80年代初頭、カタナがドイツケルンショーで発表された。
GSX1100Eは、スズキ空冷2代目の4st4気筒エンジンを搭載しているが、
販売実績につながらず、デザインを磨いて出した車体が、GSX1100Sだ。

アウトバーンを疾走するために、デザインを磨いたのが、この車種である。
事実、販売成績は良かったようである。

当時の日本は、販売できる排気量を750cc以下に自主規制していたために、
逆輸入しなければいけなかった。まず、日本に姿を現したのが、
この逆輸入車だった。

そして、国内でアップハンドルになったGSX750Sだ。
その後、免許の問題で、400ccと250ccが販売された。
小排気量車は、水冷エンジンが搭載された。
日本の道には、軽があうように、日本独自の排気量の250cc、400ccで
走るのに、十分である。 だって、日本の道は高速道路でも100/hなんだもの。
250ccのバイクでも、軽自動車でも、日本の道には、必要十分なのである。
けど、キリンに、250ccカタナを使用しなかった意味は分かるでしょ。

そうね、1,100ccに乗るには、理由があるのよ。このバイクは発表されたころの
記事を中3、高1あたりの多感な時期に見た自分は、1,100ccしか興味が湧かない。
ましてや、油冷エンジンを2台続けて、乗った自分とすれば、
もうひとつ前の世代のエンジンに興味を持ったのも、不思議ではない。
4st空冷4気筒1,074ccのエンジンの演出は、不可欠だった。
キャブが調子悪いなどと言う整備不良はあり得ない…よね。
僕の個体は、22年前の個体だが、キャブも含めて、完調である。
完調なカタナが、どれだけ気持ち良いか、ネズミ小僧が言ってることじゃんね?

旧車ブームの中、不調なバイクも世の中に売られているみたいだが、
あれじゃ、バイク屋じゃないんだよな…? レッドバロンでも、
真田工場長のような人が、見てくれると本当に安心して乗れる。
うちの個体も、正解だったようだし。変なの掴まされるのも、
巡り合わせだしな…。

カタナ…、自分の個体だけ好きだよ。
ネズミみたいに、すべてのカタナは愛せないよ。