スズキに乗り換えた今も、大ちゃんが好きです。
 
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大ちゃんについての紹介に今更多くを語るつもりもありませんが、
忘れもしない2000年。 
海外赴任中だった私は、彼にとても励まされた思い出があります。
GP250クラスで、ほとんどのラウンドをポールtoウィン。
ぶっちぎりで、250ccクラス世界チャンプを奪取。
爽快な勝ち方で、近い将来GP500ccでも、
念願の日本人チャンプ誕生を予感させる走りでした。

あの頃は、(仕事の話です。)日本人の赴任者も少なくて東南アジアの片隅で
孤独を感じていたわけですが、勝利インタビューの大ちゃんは、
まだやんちゃそうで子供みたいだった。

(あとで意外と大人だったのを知るのだが、)”こんな高校出たばっかのような少年が世界をラウンドして優勝してるのに、30歳半ばの私が弱音を吐いてる場合じゃないじゃん。今日から、とにかく愚痴を止めよう。”と誓ったものです。 

それからというもの日曜日の夕方は、ESPNで世界グランプリを見ては、
”行け~、大ちゃん。 ぶっち切れ。”と騒いでは、
月曜日からの活力にしてたわけです。

そのへんから、私の仕事も調子が上向き、生活の全てに好転を見せたわけで、
大ちゃんの活躍に勇気付けられた私は、今後、彼にもたらされるであろう
500ccクラス・MOTO GPでのチャンプを疑わなかったわけですが、あの事故。

いまだに、あの事故を語りたくもないので語りませんが、世界GPのもてぎの
ラウンドでは大ちゃんシートで、あの頃を思い出しては、
”大ちゃん、勇気をありがとう。”とひと言だけ告げて、ビール片手に
牛串や岩魚をほおばって、MOTO GPを楽しんでいます。 

大ちゃんの意志を継いで、少年ライダーの育成に注力されている方も
たくさんいらっしゃいます。 
私は、少年ライダーの育成に携わる環境も知識もないのでなかなかできませんが、
せめてバイクが市民権を得るとまでは言いませんが、大ちゃんの愛したモーターサイクルを
1ライダーとして楽しんでいきたいと思っています。 

大ちゃん、バイクって楽しいよね。安全に大ちゃんの分も走りたい。

ありがとう、大ちゃん。