この本の文庫本(幻冬舎)を見つけて、先週買ってきた。

以前、単行本で読んで感動した本。 思わず、買ってしまった。
舞台は、バンコク。 年代は、僕より少し年上の設定だろうか?

最後の場面は、定年前に近い。
若いころに、バンコクで愛し合った二人が、役員になった年齢のころに
同じバンコクで再会。 そこで、生まれる葛藤。 彼女から出された手紙の場面は、
感動的。 心にジーンとしみる。 人間って…と思う。

多分、読んだ人は、何を感じるんだろう。
人は、死ぬときに、自分は人を愛した人なんだろうか? 愛された人なんだろうか?と
自問自答するという。 この女性は、自分は人を愛した人だ、と思うと言っている。
人に愛された人…と思える人は数少ないと思うが、人を愛した人だと正直に思えるこの女性も
素晴らしいと思う。

サヨナライツカ ・・・ 辻仁成。 みなさんにも、ぜひ読んでほしい本だ。