会社には、派遣社員も含むと2000人くらいいる。
ある会議の後、まだ具合が悪くて、キチンとした回答ができなくて悪いね?って
話をした。
そしたら、新聞で見て知っています、ってことだった。

会社の名前が新聞にも出ていたかな?
そんなこと言っていたら、xxx高校のyyさんですよね?って言う。

高校野球をやっていた時のことを話してくれた。
僕がすでに忘れてしまったようなことまで、よく知っていた。
なんで、そんなことまで知ってるの?って聞いたら、
雑誌に載っていたってことだ。
うん、女の子ではなく、男なんだけど、追っかけみたいなことをやっていたようだ。

本当にうれしかったね? あの頃、本気で野球をやって、応援してくれてる人が、
他校にもいて、いろいろなところでの練習試合にも駆けつけてくれたようだ。
事故の時は心配したし、これからも応援していますって言ってくれた。

俺、一人で生きているんじゃないんだって実感した。
彼は、後工程に居るんだけれど、僕からの依頼だと分かると
一生懸命対応してくれてるそうだ。 本当に人と人とのやりとりを感じた。

これは、誰もが持てるものではない。 高校野球をやって、一生懸命やっている姿を見て、
20年以上過ぎた今になって、そのころの思い出が仕事の活力を与えているんだって…。

当時は、追っかけてくれる人たちに感謝したりはしなかったけれど、
今改めて聞くとやはり感動に近い感情を持つ。
俺なんて…、の気持ちもあるけど、本当にうれしい。
これからも、頑張れ、俺!