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ハ~ッ、は~っ、ハ~ッ。 息が切れる。

キリンのおじさんは、デカ尻とのバトルの前に
街をジョギングして体調を作ったようだが、
今、ひたすら泳いでいる。

もちろん、デカ尻とのバトルを控えているわけもなく、
とにかく、鏡に映る弛みかけた自分の体が情けなくなっただけ。

いや、理由はそれだけじゃないのだが、とにかく
泳ぐだけ泳いでクタクタにならないと居てもたっても
居られない状態にいる。

久しぶりに泳ぐものだから、クロールでは長時間
一定ペースを保つことが出来ない。

そのため、平泳ぎでペースを保ちながら泳いだ。
30分、45分、一時間。 距離にしてどのくらいになるのだろう?
2kmに届いただろうか・・・。

泳ぎながら、いろいろなことを考えた。

今更だけど、世の中、自分の思い通りにならないことが
多くなってきた。 馬鹿なことと称して、実行に移さず、
事前にあきらめることも多くなってきた。

何なんだよ、それで良いのかよ。
とにかく、自分の中で抑え切れない気持ちを
泳ぎで消化しようとしていた。

自身の体力の衰え。 若い肉体を保つことの出来ない
自分への苛立ち。 若い肉体を羨ましく思う気持ち。

とにかく、泳ぎ続けよう。 この気持ちが、
消化されて無くなるように・・・。 以前なら、
苛立ちの気持ちが消費されて、前向きな気持ちに
エネルギーが変換されたはず。

腕まくりした上腕だけは太く逞しくなった。
20歳代の自分に殴りかかったら、コテンパンに
叩きのめされるのだろうか...?

俺は、まだまだ男だ。
当たり前だよね。