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ホストファミリー体験日記

日本で海外からの留学生を受け入れるホストファミリーを始めて10年が経過。いつの間にかゲストは25人を超えました。日本は狭くて、やっぱり世界はどこまでも広い。文化の違いに戸惑い、思考錯誤しながらの留学生との生活はどうして??だらけ。そんな多文化な日常の記録です。

我が家にホームステイ中のメキシコ人はとってもグルメな人だ。残念ながら彼にとって我が家のご飯は全然ダメらしい。文化的な味の違いが原因なら仕方がないが、基本的に和食は好きで、本当に美味しいと彼が評価した所は、いつもある程度レベルの高いレストランだったりする。

私が料理に薄味を保っているのは子供の将来の健康のためなので全く変える気がないんだけど、辛い、甘い、すっぱいなどの味が濃くて料理一つ一つにその味全部が入っているというメキシコ料理を食べて育った彼には相当キツイかもしれない。彼の家だけなのかメキシコでは一般的なのか、毎食全て生の食材を使って2時間以上かけて作るらしい。肉も冷凍のものは使わず、その日に出来た新鮮な肉を毎日肉屋さんに買いに行く。トマトやコーンなど、缶詰めは使わない。レトルトとか、インスタントとかレンジでチンだけで食べられるものは基本的にあまりないらしい。食事は生活のとても大切な部分で、家族全員で数時間かけて食べる。

...........そら勝てへんわ。

私には缶詰めも粉末だしもレトルトも必要だ。

私は料理にそれだけの情熱を注ぐ事は到底できないので、彼には諦めてもらうしかないな。とりあえず文句言わないで食べてくれてるし。

この間料理する時間が全然なかったので宅配ピザを注文した。彼はびっくりするくらい沢山食べていた(笑)。


231010
メキシカンが来てから私の生活は一段と忙しくなった。彼はとにかく喋る喋る。家の中で顔を合わせると挨拶だけでは物足りないらしく、とりあえず何かを話し出す。それが枝別れしてどんどん進み、いつの間にか1、2時間が経過してしまうのは日常茶飯事。それが面倒だと全く私に思わせないのが彼のすごいところで、カワイイとさえ思ってしまう。

まず話の内容があり得ないくらい面白い。色々な国に滞在し、数々のカルチャーショックを受けてきた彼は、同時にその表現力も磨いてきたらしい。

元々持っていた才能なのか、努力して身に着けたものなのか、それともイギリスのオックスフォード大学卒という高学歴の持ち主だからなのか、それとももしかしたらこれが世界では至って普通なのか、どんな話題でも人物の名前や西暦や人口、広さなどの数字に関する事もキチンと織り交ぜて、聞き手に分かりやすい様に整理して話す。しかも最後にオチまで用意されている(笑)。

さすがにこれだけ会話があると短期間でも仲良くなる。彼が来てから3週間。もうお互い古い友人並みに理解している気がする。そうなると当然別れが辛くなるワケで、私の計算が狂ったな、と思う。

結構彼のペースに飲み込まれている.........!(◎_◎)

1ヶ月間の短期ステイで軽~くホストファミリー生活をと思っていたのに、彼がいなくなると結構寂しくなる事を段々意識し始めた。

あと2週間、出来るだけ楽しく充実した時間を過ごして欲しいなって思う。


221010
メキシカンとの会話は延々と続く。一度話し始めたらガールズトーク状態に陥ってキリがない。

にしても、まだ1週間しか経っていないのに何時間話しただろう。今はメキシコという国がどんな国なのかかなり理解できる。あったかい国民性から、裏の社会が抱える深刻な問題点まで。

毎年総理大臣が変わっても、深刻な問題が社会不安を起こしていても、それでも日本は平和なんだなぁと思った。日本に来る少し前、彼はメキシコで自宅のドアの前で後ろから銃を突きつけられて、ジャケットを奪われ、iphone、財布、その中に入っていた免許証やID等すべて失ってしまったらしい。

彼のジャケットを奪って去って行く強盗に、
「右のポケットに家の鍵がある。それは置いていってほしい。僕は家に入れない。」と言うと、強盗は鍵を道に投げ捨てて去って行った.....との事。

うーん、毎日びっくりする話ばっかりだ。


101010
メキシカンが我が家に来てすでに4日が経過した頃、ホームステイに関するオリエンテーションを受けたらしい。

我が家について、
「畳は?」
「ないです。」と彼。
「布団は?」
「ないです。」
「和式トイレは?」
「ないです。」
「湯船にお湯は?」
「ないです。」
「そうですか、じゃあ説明する事はありませんね.....。」

残念ながら我が家には和風のものは一切ないので、畳の上はスリッパは禁止とか、布団は押入れにたたんで入れるとか、湯船のお湯は流してはいけないとか(イマドキそんな家があるかはギモンだが)、そういうことを体験させてあげられないな~。

っていうか、4日後って遅すぎるし。

オリエンテーションの後、担当の方から電話が。
「彼はお宅で超ハッピーとの事です。」
ははは。
良かった。

彼が我が家で感心した事。
「網戸が破れていない。」
「......日本では普通です。」


091010
スペイン系メキシコ人、22歳、イギリスのオックスフォードを卒業したばかり。

彼は最高にフレンドリーで、まるで機関銃の如くよくしゃべる。日本語はゼロに近いので、私が英語を話すことに全く抵抗がないらしく、会話は英語のみ。日本語力の向上のために、留学生と英語で会話するのは極力避けるのだが、今回のゲストは例外らしい。私がこんなに長時間英語で会話するのは久しぶりなので、自分の英会話能力の低下ぶりにつくづく落ち込む。

彼は私が黙ったすきをついて延々と喋りまくる。メキシコの日常文化的な話だが、お腹を抱えて笑うくらいに超面白い。

メキシコのバスの運転手さんは自分のバスを好きなようにコーディネイトしてて、教会っぽい内装にシャンデリアが吊るしてあったり、ブラックライトとスピーカーでブンブン音楽を鳴らしていたり、道が混んでいたら勝手にルートを変えて走るから、バス停で待っていてもバスが来ない事は普通で.....とか、僕の家の洗濯機が壊れて修理を頼んだらいつまでも誰も来なくて、何度催促の電話をしても「今行きます。」と言ってやっぱり毎回来なくて、仕方なく代わりの洗濯機を持ってきてもらったらそれも壊れていた。結局壊れた洗濯機が2台になった。最終的に洗濯機の修理が終わったのは5ヵ月後だった。とか......。

楽しい1ヶ月になりそう(笑)。


071010