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ホストファミリー体験日記

日本で海外からの留学生を受け入れるホストファミリーを始めて10年が経過。いつの間にかゲストは25人を超えました。日本は狭くて、やっぱり世界はどこまでも広い。文化の違いに戸惑い、思考錯誤しながらの留学生との生活はどうして??だらけ。そんな多文化な日常の記録です。

彼の滞在はたった1週間だったけれど、とてもたくさん話しをした。何だかんだいいながら、結構いい友達になれた気がする。もし1カ月以上だったらあまりのマイナスオーラに私が根を上げていただろうし、1~2泊の滞在ならただ「変な人」で終わっていたはず。そういう意味では1週間はちょうどいい滞在期間だったと思う。

彼は食器洗いをいつもすすんでしてくれた。私も素直にお願いした。一番助かったのが、私の書いたひどい英文の校正をしてくれたこと。ウェブサイトにアップする文章だったので、彼がいなかったら私がサイトの品格を落としていたかも.....。と思うとドキドキする。

彼は人情とか人間愛を全く感じさせないタイプなので、お別れも超あっさり。それでも一応、最後に冷蔵庫の中のオーガニックのゴボウと人参もちゃんとバックパックにしまってから、「本当にありがとう。あなたはとても寛大でフレンドリーで、僕はここに滞在できてラッキーだった。」と言ってオーガニックのみかんをくれた。

彼に逢えて良かったな、と思った瞬間だった。




221011
我が家に滞在中のアメリカ人が、銀杏はどうやって食べるのかと聞いてきた。アメリカでイチョウは珍しいらしいが、彼の大学にはイチョウの木が2本あり、秋になるとキャンパスに異臭を放つんだそう。そして近所の中国人がその実を拾いに来る。銀杏を食べる習慣のないアメリカ人はそれを見て顔をしかめるらしい(笑)。

「そんなに臭う?日本ではイチョウはどこにでもあるし、私の学校にもあったけどそんなに臭いが気になった事はないけどなぁ。でも実は確かに臭い。」と私が言うと、

「イチョウはオスとメスがあって、ほとんどがオス。オスは臭わない。どういうわけか僕の大学にあるのはメスの木らしく、ものすごく臭い。」らしい。

こんな質問をするゲストは初めてです....!!
我が家に滞在中のアメリカ人は早速オーガニックフードの店で買い物をしてきた。人参、ゴボウ、小松菜、かつおぶし、納豆。納豆を買う時、店員さんが「これ、何か知ってるの?食べた事あるの?本当に大丈夫?」と聞いたらしい。どう考えてもその店員は干渉し過ぎ。

翌朝、納豆ご飯を作っていた。ランチは野菜の丸かじり。私が「ゴボウが生で食べられるとは知らなかった!」と、ぼう然としていると、「みんなびっくりする。」と。美味しくて、健康的で、活力が湧いてくるらしい。オーガニックなので値段は高い。でもま、毎食レストランで食べる事を思えば安いかも......ね。

あまりにもヘルシー志向なのが分かってしまったので、ヘタに晩ご飯を出してあげられないような感覚にとらわれた。油ものも食べないので、イワシのフライもNG。肉が魚と鶏肉だけな上に油も省くとなるとレパートリーがなくて、これは1週間は無理だと思い、1週間のうちの2日間晩ご飯は自分で用意してもらう事に。ま、もともと晩ご飯も善意なので。

すると、生野菜に酢をかけて食べていた......。ま、何もツッコまなかったけど。




161011
とても不思議なアメリカ人が我が家にやってきた。不思議なというか、変というか...。ひょんなことで1週間泊めてあげることになったのだが、最初に電話で話した時、あまりにも話し方がソフトなので「ほんとにアメリカ人か!?」と思ってしまった。会ってみるとやっぱり物腰静かで、小さい声でそよ風の様に優しく話し、音を立てずにそろそろ歩き、何だか20歳の健康なアメリカ人とは決して思えない。まるで田舎で静かに年金生活を送っているじいちゃんみたいだ。

初日、我が家に着いてから彼は言った。
「僕は乳製品と牛肉にアレルギーがあります。豚肉も食べません。」
それは困った。魚、鶏肉、卵は大丈夫だそう。冷蔵庫を開けてしばし沈黙。ま、できなくも.....ないか。乳製品がだめなら食パンも食べられないなぁ。でもこの人、外食もできないし、その辺の弁当も買えないよ....。
「もうすでに夕方だし、今日の晩ご飯は何とかやってみるよ。朝ご飯は用意してあげられないから自分で何か買ってきてね。今日の晩ご飯を食べてみて、この先晩ご飯をどうするか考えてみよう。」という事にした。

その日は残りものがいっぱいあったので、少しずつ色々なものを出した。みそ汁、もやしのゴマ和え、ゆで鶏肉のサラダ、人参と玉ねぎのマリネ。とても、とても、気に入ったらしい。......それも困る。普段は品数が少なくても結構ずっしりお腹にくる丼やカレーなどでごまかしているのに。

話を聞いてみると健康的な食事に対する興味がハンパじゃない。「オーガニックフードの店を教えてほしい。」「和食はすごくカラダに良いハズなのに、油たっぷりの不健康な食べ物ばかりのレストランしかなくて、ガッカリ。」「精進料理を食べられるところを教えて欲しい。」「つきたてのお餅を買える店はあるか?」などなど。

和食のだしにも興味を示し、ものすごく熱心に取り方を聞いてきた。質問はどこまでも具体的。「いりこを煎るのはどうして?」とか。

どうみても社交性があるようには見えないし、友達は極端に少ないと思う。一緒にいると気持ちがブルーになっていきそうなタイプなので、ホストをするのは1週間でちょうど良かったかな。でも1週間だけなら、ホスト側からすると彼は全く問題がない。真面目で謙虚、我が家のルールに忠実に従ってくれて、注意する事もなく、何の手もかからない。今回は何と言ってもタダなので、私は「泊めてあげてるやん。」、彼は「すみません、泊めてもらっています。」という心理が少なからず働いているように思う(笑)。

それにしても我が子が全然彼に寄っていかない。彼は基本的に人間に興味がないみたいなので、それを感じているのかどうかわからないけど、子供センサーの鋭さには本当に感心する。


151011
ひょんなことから、1週間アメリカ人男性をタダで泊めてあげることに。今回は紹介ではなく、知り合いでもなかったので、連続殺人犯じゃないという保証はなかったけど、留学生が帰ってすぐのガランとした部屋をみると、「誰でもいいからここを埋めてくれ」的な衝動にかられてしまったワケだ。

連絡がついた途端、「今日からお願いしていいですか?」と。もし連絡が来たらそうなるだろうと思っていた。

とにかく最寄りの駅まで迎えに行った。勿論予想通り、彼は約束の時間から30分が経過した頃に現れた。
「すみません、迷ってしまって。」
ちゃんと言い訳したのでポイントはアップ。

アメリカ国籍、20歳、男子大学生。ファームステイ目的で日本に来たらしい。希望滞在は1週間。「お互いうまくいくなら希望通り1週間泊めてあげるよ。」って話をしたところで我が家に到着。

さて、どうなりますか......楽しみ楽しみ。




121011