こんばんは。
最近某転職サイトを閲覧したのですが、一度閲覧すると自分が開くネットページに都度その会社の求人広告が出てきます。そんなに転職する気はありません!!と言いたいですが・・
転職というのは人生の大きな決断です。転職することでその人のキャリアは大きく変わります。
その人がこれまで培ってきた知識、スキル、社内ネットワーク、場合によっては年収や社外でのステータスも変わるでしょう。
転職すると年収が高くなるかというと決してそんなことはありません。むしろ逆に年収は下がります。
詳しくは海老原嗣生さん著「雇用の常識「本当に見えるウソ」」をご参照ください。
しかしそれでも転職する人はどういう理由で転職するのでしょうか?
インテリジェンスさんの調査によると
1位 ほかにやりたい仕事がある 13.5%
2位 会社の将来性が不安 11.2%
3位 給与に不満がある 7.6%
4位 残業が多い/休日が少ない 6.3%
5位 専門知識・技術を習得したい 5.4%
だそうです。
見ると2位~4位は後ろ向きの理由による転職です。3位は別として2位、4位、5位は年収が下がったとしても転職を希望するという方なのかもしれません。
問題は採用される前に会社の将来性、給与、残業時間などわからなかったのか?ということです。
これがはっきりわかっておけば後ろ向きな離職をする必要はなかったはずです。
今の採用は会社のいい点しか見せないようになっています。企業の採用パンフレットを見てネガティブな内容はほとんどありません。会社の実態より何割かはよく見せていると言えます。
私自身も人事担当の端くれですのでそのことはよく実感しています。面接もしますが、学生にはよい印象を持ってもらうよう心掛けなさいと指導も受けてもいました。だから採用時にはバラ色な社会人生活が始まるように学生には見えるのでしょう。しかし期待と現実のギャップから上記調査のように後ろ向きな感情が出てきて、最終的には転職という決断に至るのだと思います。
これらの課題に対する一つの解決法として企業の現実をありのままに見せようというRJP(Realistic Job Preview)による採用が注目されています。野村総合研究所ではこの考えが採用されています。
現実を見せることは、企業にとってもメリットがあるのです。つまり現実を知った学生を採用することになるので、結果離職を防ぐことに繋がります。人材への投資に対するリターンを得る前に辞められることが少なくなり、費用面でも効果があります。
しかしまだまだ広がりは見られません。特に今年は景気回復の中で引き続き売り手市場となることが予想されます。
企業は少しでも優秀な学生を引き寄せようと更に必死です。だからこそ少しでもよいように見せようとする動機は強まりそうです。
だからこそ、私は自戒を込めて言いたい、「企業よ、現実を見せよ!!」と。