豊田義博さんが書いた「若手社員が育たない。: 「ゆとり世代」以降の人材育成論 」(ちくま新書) を読んだ。


豊田さんはリクルートのシンクタンクであるリクルートワークス研究所の研究員である。世代論を研究テーマにしているようでこれまでには

就活エリートの迷走 」(ちくま新書)

「上司」不要論。」などを書いているようで主に若手社員に関する研究が多い。


リクルートという会社のビジネスには就職、転職支援会社という側面、人材育成研修、組織開発などのコンサルティング企業という側面があり、これらのビジネスのための知見を創造しているのがおそらく著者なのであろう。


この本は2015年6月に出版されている本で最近私は手にしたのである。

人材系企業のリーディングカンパニーであるリクルートのシンクタンク研究員が書いた本なので、

書店に並んでいる時、迷わず手にしたのである。


しかし内容はとってもわかりきっていることばかりでとても残念。

職場の劣化の現状、原因が書かれてたり、今後の方策が書かれてはいるが、

これらはごくごく以前から指摘されていることである。


職場の劣化では育てる人がいない。なぜいないかと言えばマネジャーはプレイングマネジャーとなっているからだとか、相互関心がないとか、若手はリスク回避志向があるとか・・・


今後の方策では大学教育のありかたについて論じられてるが、まあこれもよく言われている。


そもそも本当に若手社員は育っていないのだろうか??

著者はもう50代くらいだろうから若手を見るときには「最近の若者は」的発想がどうしてもあるのではないか?


結局世の中で言われるこのことは比較データはなく、主観で言われている。いつの時代も。

私は毎年面接をしているが面接での学生のTOEICは驚くべく高い。

グローバル化の進展の中で語学堪能な人は増えている。


豊田さんは成長のためには他の価値観を持った人と接することの重要性を説いている。特に外国人留学生と大学で会うことで成長出来るという趣旨を論じているが、

これは今の若手の方が圧倒的に経験している。フィリピン人と英会話をオンラインで出来る時代だ。

オンラインでやろうとする行動そのものがこれまたすごい!

もちろん著者の言う通り職場の育成環境は劣化している。

しかしその分を補う環境があるのだ。


私は決して最近の若手社員が育っていないとは思わない。