研修医時代僕は4年間救急診療に携わり、その際”酸いも甘い”も経験しましたが、初期研修の頃こそ命に直結する救急医療に”恐る恐る”でしか対応出来ず、困った際は直ぐに先輩医師に相談したものですが、それから4年後にはすっかり救急診療に慣れ、どんな症例が舞い込んでも、”ドン”と構えながら適切な対応が出来るまでに成長しましたが、その後美容医療に転身してからはすっかり救急から遠ざかってしまった中、以前訪れたインドネシアで知人が交通事故に巻き込まれ、医師として僕もそれなりの救急対応をせざるを得なかった話を今回述べました。。

 

救急医療こそ日々携わっていないと勘所が鈍り、対応が不適切だと命とりに成りかねないので、もう一度本医療にカムバックするのであれば、数ヶ月間もう一度研修医レベルのトレーニングをして知識·勘所を取り戻せねばならず、それは今の僕には現実的ではないものの、今回のような突発的アクシデントには医師として否応なしに対応せねばならず、一瞬パニックに陥りそうになったものの、その場にいた現地の連中が意外にもこういったケースに場慣れしており、僕以上に迅速に必要な処置を行ったので驚きました。

 

では僕の日常診療で患者さんが不測の事態に陥ったらどうするのか?と不安を感じられるかもしれませんが、患者さんたちには何かが起きる前にその兆しを直ぐに察知出来るよう、バイタルモニターを常に装着し、仮に何かが起きても迅速対応出来るよう静脈確保していること、救命処置に必要な薬剤·道具類(酸素やエアウェイ等)も完備しているのでどんなことがあっても万全対応出来るのと、その証拠にこの20年間1万件以上の外科治療を行っていますが一度たりとも不足の事態が起きたことはなく、今後もこの100%安全性確保した状態で診療を行うつもであることを本ブログに付け加えておきます(^_^)

(インドネシアの警察に許可を頂いて白バイに跨がりました)