本ブログは前回に続き”コールドケース(未解決事件)”に関するその各論として今から40年以上前、米国で実際に発生した凶悪事件の一つを紹介しましたが、こういった事件を知り、僕を含めて殆どの当事者以外の人たちが”被害者は可哀想”、それと”世間にはなんて悪い人間がいるのだろう。。”とこの二つのことだけを思うのではないでしょうか??

 

ところがこういった事件をもっと広い視野で観ると、最愛の被害者を失った家族(遺族)たちがその不幸を抱えたまま生き続けねばならないこと、それは時に大変辛く、遺族が早くに病死したり時には自殺したりなどの不幸が訪れることもあること、そして本ブログで触れたように無実の人(犯罪第一発見者)が犯罪者にでっち上げられるなど、更なる”不幸の連鎖”が続くことが少なくないのです。。

 

そんな”コールドケース(未解決事件)”の”不幸の連鎖”を断ち切るのに、計り知れない恩恵をもたらしたのがPCRとその後進歩したDNAデータベースや”ジニオロジー(系図学)”と呼ばれる遺伝子マッピングで、なんと”ジニオロジー(系図学)”を活用すると、犯人DNAからその祖先たちを推測し、その子孫、つまり犯罪者張本人を確率論的に探り当てることが出来るようになり、これまで放置された凶悪犯罪者たちが次々と検挙され始めましたが、本ブログではそんな分子生物学の功績についても少し触れました。