中国の古い諺に”美人薄命”というのがありますが、その意味は美人は病弱であったり、数奇な運命にもてあそばれたりして、不幸だったり短命の場合多いという意味で、確かに35歳でこの世を去った英国のダイアナ妃などはその典型なのかもしれません。

 

日本でも同様に、美人として一世風靡した30代の有名女優さんや女子アナが白血病や癌で美しいまま他界していますから、この諺の価値もまんざらではなさそうですが、この熟語本来の意味は、美人であるが故にトラブルに巻き込まれ運命に翻弄されたりと不幸に陥りやすいことらしく、必ずしも”美人だから短命。。”という意味ではなさそうです。

 

さらにこの熟語の意味を調べれば、”美人も年を重ねると容姿が衰えその美貌は長く続かない”という意味でも使われるので、”美人短命”とこの両方の意味が時と場合によって使い分けられるようです(^0^;)

 

今回僕がこの諺を引用したのは前者の意味、すなわち”美人短命”についてで、何故なら美しいものは往々にして儚く、特に最近、男性の保護本能を喚起するような危ういほど華奢な女性ほど人気を博す傾向にあり、そういった女性は生物学的には健康とはいえず、決して長寿をまっとうするタイプではないからです(>_<)

 

例えば”パリ・コレクション”など、ファッションショーで群雄割拠するかの如くステージを歩き回るモデルたちがその典型例で、彼女・彼らはBMI(Body Mass Index)と呼ばれる標準体格指数から大幅にマイナス、つまり極端に痩せていてますが、その激やせ体型を維持しなければトップモデルでいられないので、トップモデルでいる限り極端なダイエットを強いられます(゚◇゚)ガーン

 

その行き過ぎたダイエットの結果、トップモデルの中に体調を崩して深刻な病気を患ったり、メンタル的に破綻したり、時には突然死などの悲劇に見舞われますが、これぞ”美人薄(短)命”の典型で、肉体的美を突き詰めるのは命を削るのに等しいといって過言でありません。

 

そして遂にフランスのモデル業界は、ファッションモデルたちに横行する行き過ぎたダイエットは生命への危険が高すぎると原則禁止とし、一定以上のBMI値を維持するよう勧告しましたが、そればかりではなく、最近流行するビジュアル重視のSNS・マスコミ等の悪影響で極端化した、我々一般人の美意識も顧みる必要がありそうです。。

 

実は僕自身も、一昨年夏に受傷したアキレス腱損傷から完全回復した昨年秋から、もう一度体力を取り戻そうと奮起し、トレーニングを始めると体重がみるみる減少し始めたので、どうせだったら食事制限も追加し一気にダイエットを加速させると、予期せぬ結果を招いてしまったのです(O_O)

 

とういのもある程度体重減少に成功し、体が軽くなり始めると50代後半となった自分の年齢を忘れるほど体調が改善し、ともにトレーニングする若者たちについてゆける活力を得たので、浅はかな僕は”もっと痩せたらもっと体力アップするはずだろう”と、モデルさんたちのような勢いでダイエットを継続してみたところ、そこに思わぬ落とし穴があったのでその顛末は次回お伝えします(^0^;)