先日僕は本パンデミック下でご無沙汰していた友人に会うため、北陸新幹線で富山市に出かけましたが、東京から富山までは2時間半とかつて”陸の孤島”とも呼ばれた北陸地方も、新幹線のお陰で随分便利になったのに驚きました。
富山・石川県などの北陸地方は日本海側に面しており、大阪や東京など日本の中心地から離れていて”裏日本”とも呼ばれるせいか、どことなくマイナーな場所の印象を受けますが、実はついこないだまで日本海に面したこの場所こそ、本当の日本(表日本)だったと聞いたことがあります。
というのもかつて(江戸時代ころまでの)日本は、太平洋よりもむしろ日本海を介して大陸(中国・韓国)と交易し多くの文化・物資を調達していたし、北陸は飛騨・高山や黒部、そして八方尾根など、日本アルプス”と呼ばれる山々から日本海へ注ぐ栄養豊富な水を求めて富山湾には美味しい魚が沢山集まるので、ここには多くの人たちで賑わっていたそうです(^_^)
さらに日本アルプスの綺麗な水から出来るお米・お酒も絶品で、つまり日本人の好きなもの三つ、”綺麗な水”・”お魚”・”緑”を備えた北陸地方こそ、かつての日本で活況を呈した場所の一つに違いありません。
さらに北陸地方には、たとえばファスナーで日本のシェア95%、世界の45%を誇るアルミ・メーカー”YKK”も富山県・黒部から発祥したように、漁業・農業ばかりでなく”ものづくり”でも名高く、このような地域でハイレベル”ものづくり(産業)”があったからこそ、現在の日本人が豊かさを享受出来ているのを知る必要があると思いました(._.)
さて本題ですが「せっかく富山に来たからには美味しい魚でも食べましょう!」と友人に誘われ、富山から西へ35キロほどの能登半島付け根に位置する氷見市にお鮨を食べに行きましたが、氷見市・漁港には富山湾から白エビ・ノドグロなど大変美味しい魚が揚がるので、僕も思わず”確かにこれは美味しい。。”と独り言をつぶやいてしまうほどでした。。
お鮨を楽しんでいる最中、僕の友人が鮨屋の大将に「この辺りの鮨屋で潰れた話は聞いたことないけど、実際はどうなんだい??」と尋ねたので、忙しそうにお鮨を握る大将が何か言う前に僕が「日本人はお寿司が好きですからね~!」と言うと、大将は「私の師匠は、その日仕入れた鮨ネタの半分さばけば黒字になるし、残りネタは自分たちで食べれば食いっぱぐれることもないので、真面目にやってれば潰れることないんだと言ってました」と言いました(^_^;
続けて大将は「幸運にも鮨屋は冠婚葬祭・法事があるので、景気の良し悪しに関わらず定期的にお客さんがやって来てくるのもこの商売の強みです。潰れるのは本業以外に手を出したり、売り上げを自分のお金(ポケットマネー)と勘違いし、レジに入った売り上げ(現金)を飲み代・ギャンブル等に使い切り、気がついたら経費(人件費・家賃)が払えなくなるような勘違いした場合です」と、思わず”なるほど!”と頷きたくなる名言まで聞けました\(^o^)/
どうやら北陸には美味しい魚・お米などの自然の幸のみならず、日本人がその昔から培った技術や知恵も溢れているようで、本パンデミックで海外渡航が不可となった現在、日本の魅力が溢れたこういった場所を訪れてみたいと思いました(^_^)