本動画では外科医がどのようにその仕事、つまり手術技術を体得するかについて思いつきのまま語ってみましたが、僕の場合、一般外科研修医のように大病院で同期と一緒に学んだのではなく、北海道・遠隔地の中規模外科病院でそこの院長からマンツーマン指導受けたので、極めて非典型的なやり方でした(^_^;
何故なら僕の場合、大学院進学と米国留学での博士号研究・終了後、同い年の医学部同級生たちより4年遅れて臨床外科研修を始めたので、それを知っていた上記整形外科病院の院長が「臨床研修で遅れを取っている君には最短で手術を教えるよ。なので普通は診察・病棟研修から始めるけど、君は手術からスタートだよ」と。。
それが功を奏したのか僕はみるみる手術を学び、4年後には基本的整形外科手術を一通りこなせるようになったので、この恩師のおかげで大学院進学した遅れを取り戻せたのと、手術を短期間で集中的に学んだのがその後の人生(キャリア)の大きな財産となったのです!
その辺りの整形外科研修話も小出しにして語ってゆこうと思いますが、今回は外科行為、つまり人体に侵襲を加えるという大変敷居の高い行為を、外科医がいかに身につけるかについて簡単に説明しました。