僕は航空機にすっかり”ハマ”っていて今回も航空機の話題となりますが、それは航空機こそ現代科学技術の最高傑作の一つであり、この乗り物が世に搭乗するまで、例えば日本からヨーロッパに出かけるには船で約1ヶ月もかかる長旅だったのが航空機ではなんと9時間、すなわち船の1/80以下の時間でヨーロッパまで到着出来るようになったほど画期的な乗り物だからです(O_O)!

 

このように大変便利な航空機ですが、万一墜落事故に巻き込まれたらそれこそ一巻の終わり、僕の知る限り殆どの航空機・墜落事故でも乗客乗員・全員死亡が普通ですし、運が悪いと地上にいる人たちですらその事故に巻き込まれ命を落とすこともあるので、航空機は所謂”ハイリスク・ハイリターン”な乗り物です(>_<)。。

 

ただ現実的には、航空機事故で死亡する確率は0.0009%とほぼゼロに近い確率なので、絶対大丈夫だろうと思いますが、もう少し詳しく調べると、もし80年間日本人が航空機に頻繁に乗り続けると0.02%まで墜落事故に遭遇する確率が跳ね上がるらしく、そうなると航空機は決して安全な乗り物とは言い切れなくなります。。(゜◇゜)ガーン

 

因みに80年間、毎年宝くじを買い続けて1等を当てる確率は0.008%らしいので、もし頻繁に航空機を利用すれば、その墜落事故で死亡する確率のほうが宝くじ1等を当てる確率より2.5倍高いことになり、そう考えると航空機は予想以上に危ないと感じるかもしれません。。

 

さて今回取り上げる航空機事故は、米国同時多発テロ2ヶ月後にニューヨークで起きたもので、2001年11月26日、真冬の寒いニューヨークを抜け出し、常夏・カリビアン・ドミニカ共和国へバカンスを心待ちにしている260名(満席)を乗せたアメリカン航空587便(エアバスA300ー600)は、ニューヨークJFK空港で間もなく離陸するための準備中でした。

 

この離陸許可を待つアメリカン航空587便の直前に、JAL成田行きボーイング747機(ジャンボジェット)が離陸しましたが、この日は風が弱かったせいか、このジャンボジェットが産み出す乱気流がその直後に離陸予定のアメリカン航空587便を巻き込む恐れがあったので、航空管制官はジャンボジェット離陸から2分間間隔を開けて、乱気流が収まるのを待ってからこのアメリカン航空便に離陸許可を与えました。

 

にもかかわらずアメリカン航空587便は離陸直後、前方を飛ぶJAL・ジャンボジェット乱気流に巻き込まれ、機体は2度大きく揺れた後、なんとこの航空機の垂直尾翼が根元からポッキリ折れて吹っ飛び、垂直尾翼を失い直進不能となったこの航空機は、間もなくJFK空港南西8キロのクイーンズ地区住宅街へ墜落し、乗員・乗客全員(260名)、及び住宅に滞在していた5名を巻き込み死亡させた大惨事となりました(>_<)(>_<)。。

 

さて本事故ですが、垂直尾翼がポッキリ根元から折れたことから察するに、整備不良が墜落原因かと思いきや、実はパイロットの操縦ミスが原因と判明したのでその詳細を説明すると、上述のように前方を飛ぶジャンボジェットが産み出す乱気流に巻き込まれたこの便のパイロットが、その乱気流に過剰反応し垂直尾翼のラダー(方向舵)を激しく左右に動かした結果、激しい横ぶれ力を産みそれが垂直尾翼を破壊したのです。。

 

これを分かりやすく説明すると、車を運転中にわざとハンドルを激しく左右に切ればタイヤがはずれたり車のシャシが捻れて故障するのと一緒で、この機体に生じた横ぶれ力は垂直尾翼・耐性力の2倍以上だった為、垂直尾翼が根元から折れたとこのこと。。

 

つまり、パイロットの過剰な舵切りという操縦ミスが今回の墜落事故・原因でしたが、どうやらそれはパイロットが操縦を学ぶ”シュミレーター”と呼ばれる操縦訓練装置と実際航空機での舵切り操作が一致せず、”シュミレーター”ではどんなに過剰・舵切りをしても問題が生じなかったので、このパイロットは”シュミレーター”訓練による過剰・舵切りを実際の航空機でも行ったため、このような大事故が発生したのです(゚◇゚)ガーン

 

この事故を契機に、”シュミレーター”の舵切り操作は実際の航空機同様に改変され、方向舵過剰操作ミスによる墜落事故は無くなりましたが、普段絶対墜ちないと信じ切って搭乗する航空機も、このようなパイロットの操縦次第で重大事故に直結することを知れば、出来るだけ信頼おける航空機に搭乗すべきと改めて感じさせられました(^_^;