僕が美容外科を始めた20年前、当時の美容外科はまだまだ奇妙奇天烈・まか不思議な世界で、正直僕もかなりの勇気を持ってこの医療分野に飛び込んだ覚えがあるし、もし僕の期待や予想に反する仕事であれば、タイミングを見計らって般医療に戻ろうと考えていました(^_^;

 

というのも当時の美容外科は自由診療下、女性の美や若さを求める衝動に付け込んでお金儲けに走る医者やクリニックが後を絶たなかったり、美容外科に来るお客(患者)さんの中にはまるでAさんがBさんに、つまり整形後別人となる変身願望を求めるような、美容外科より先にメンタル・クリニックで診察をすべきでは?と思われる方々もいたりと、そのイメージは決して賞賛出来るものではなかったからです(>_<)(>_<)

 

なので、当時から僕は”美容外科を学んでみたい!”と思っていても、その思いを自分の両親はおろか同僚医師たちにすら伝えられず、あるとき”チラッ”とその話を友人医師に話したところ、すぐにその友人医師は僕に向かって「お前もついに医者の”落ちこぼれ(アウトロー)”に成り果てるのか。。」と軽蔑されたのを憶えています。

 

それは上記のように、美容外科が”拝金主義”、”我々欲望に直結したギラギラ感”、もしくは”親にもらった大切な体にメスを入れてまで美を追求する背徳感”などなど、とにかくその社会的イメージが極めてよろしくなかったからに過ぎません(T_T)

 

そんな当時逆風が吹き荒れる美容外科の中に、僕は思い切って飛び込んだのですが、それからしばらくして気付いたのは、この医療には2面性があり、確かにその一面は上記のような”おどろおどろしい世界”でしたが、もう一面は”見た目(ルックス)”のコンプレックスは、予想以上に我々の心身に悪影響を及ぼす事実で、そういったコンプレックスを外科的に解消出来るとすれば、この医療は他医療に引けを取らないほど価値がある!ということでした。

 

それ以後美容外科を学びながら、この医療の優れた価値、すなわち外科的手法による”見た目”コンプレックス解消の効果・価値に魅了され、結局僕はその後既存医療に戻ることなく美容外科を”ライフワーク”にしましたが、その決断は正しかったと思っています(^_^;

 

何故ならそれ以後の20年間、美容外科の社会的イメージは当時より悪化することはなく、遅々とですが、むしろそのイメージは改善されつつあるのを年々感じるし、実際僕のクリニックに足を運んで頂く客様たちを観察していても決して特殊(風変わり)な人たちではなく、心身ともに健全な素敵な方々ばかりだからです\(^o^)/

 

また、そのような方々は皆上記で述べた美容外科の良い面、すなわち老化症状等を解消することで、より健康・幸せを追求するこの医療の前向き(ポジティブ)な面に価値を持っており、こういった人たちが増えれば増えるほど美容外科の社会的イメージも向上するので、僕もむしろ、この医療に強いやり甲斐と充実感を感じています。

 

さて、本ブログの題名”美容外科人気の理由”について、今更何故そのことに触れたのは先月僕がアキレス腱を損傷し、いきなり僕自身が外科医療の患者さんになった経験からで(O_O)、この続きは次回に説明します(^_^;。

その内容に少しだけ触れると、どうやら我々には(変わりたい・成長したい・向上したい)という潜在的欲求があるにもかかわず、それを得るのは簡単でありませんが、なんと手術(治療)にはこの変化(成長)をもたらす”導火線”的役割があることに僕は気付いたからです!