クリニックで治療をする際、美容治療といえども医療行為には変わらず、命の安全が何よりも優先されるため、治療を受けるお客様たちはその治療がいかに軽微であっても、原則的に”バイタルサイン”(生命兆候)を確認しながら行うようにしています。
そもそも”バイタルサイン”とは生命徴候を表し、つまり、生きている証拠を客観的に確認することですが、それは意識、呼吸、脈拍、血圧の4つで、この4つが正常範囲内だと命が安全の紛れもない証拠となので、手術(治療)の際は必ずこの”バイタルサイン”をモニタリングする必要があるのです。
当クリニックでは、専用のバイタルサイン・モニターを各治療室に配備しており、患者さんの治療前に必ず血圧計と手指・酸素飽和度・脈圧計測のためのパルスオ・キシメーターを装着し、この装着がなされないと治療は始まらないほど大切です(O_O)
また長時間の手術や全身麻酔を用いる際は、心電図や気管内チューブに二酸化炭素濃度計を装着するなど万全の準備をしますが、通常、当クリニックでは静脈麻酔と局所麻酔の併用のみ、すなわち呼びかけると目が覚める程度の浅く安全な麻酔なので、心電図や二酸化炭素濃度計までは装着しません。
手術中の僕にとって、最も頼りになる相棒がこのバイタルサイン・モニターで、この16年間の1万例の手術中、常にこのモニターと一緒だったのでとても愛着があり、このモニターがあったからこそ安全な手術が行えたのでとても感謝しています(^_^)
そして最近、この長年(16年間)愛用し外表がすっかり黄ばんでしまったモニターは退役し、最新モニターを新たに導入したので、今後この新しいモニターと長い歴史を刻みながらの治療がまた始まりました(^_^;
さてこのモニターは、装着された患者さんのバイタルサインに何が問題があると直ちに”ピーッ、ピーッ”というアラーム音が鳴り出しますが、例えば手術中、患者さんの血圧が高くなればすぐにアラーム音で知らされます。
そういった際、僕は一時的に手術操作を停止し、たとえば高血圧が治療に支障を来すようであれば静脈内に降圧剤注入して正常血圧に戻す処置を行いますし、逆に治療中低血圧気味の患者さんは輸液量を増やしたり、場合によっては昇圧剤を加えて血圧を正常化したりします。
このように治療中、患者さんのバイタルサインを常に正常範囲内に維持すれば患者さんの命を100%確証しながらスムーズに治療が行えるので、バイタルサイン・モニターは手術では僕の右腕的存在なのです。
随分真面目な話をしましたが、それは命ほど貴重なものはないので、そのリスクをゼロにする配慮・注意・努力はそれをどんなに行ってもやり過ぎることはないし、その甲斐があり僕のクリニックは開業以来当然ですが、一度たりとも命を脅かすような事態はなく、それこそがこの仕事上、最も自負出来る実績なのです。
そして今後も、全症例でバイタルサインを確認しながら安全最優先の治療を行うことを誓いたいと思いますが、今後治療を受けられる方がいらっしゃいましたら、是非皆様の目前にあるこのモニター表示に一瞥頂けたらと思います(^_^;