僕が昔のニセコは緑に囲まれた避暑地として、もしくは豪雪地帯のスキー場としてそれなりの評価はあったもののバブル時代の恩恵もさほど受けず、単に農村地帯の広がる田舎町以外の何物でもありませんでした(^_^;

 

その昔僕が医学部生時代、一時的にテニスサークルに所属したことがあり、夏のテニス合宿にこの地へやって来ましたが、真夏の札幌が猛暑にもかかわらず緑に囲まれたニセコが涼しく、ここが避暑地として価値があると肌で感じたこともありました。

 

ただそれも学生時代の一時の想い出と看過しましたが、その頃(1990年代初頭)ニセコを訪れた1人の若きオーストラリア人がこの土地に魅了され定住し、冬はスキー・スノーボード、そして夏は川下り・マウンテンバイクなど、大自然を活かしたアウトドア・スポーツのメッカへとニセコをイメージアップさせ始めたのです(O_O)

 

このオーストラリア人男性の努力の甲斐あってニセコは次第にその知名度を上げ、オーストラリア人のみならず、香港・シンガポールなど中国系の人々がどんどん訪れるようなりました(^_^)

 

元々英国出身の白人たちであるオーストラリア人たちは寒冷地が好きなようで、南半球に位置するオーストラリアはニセコが冬のこの時期に夏真っ盛りなので、その酷暑からから逃れてニセコに長期滞在するようになりました。

 

そんな冬のニセコで最も誇れるのが、小麦粉か何かのようにサラサラ軽い”パウダースノー”と呼ばる雪質で、そのクオリティーは世界的に唯一無二と言われますが、それはニセコが日本海に面していて、冬の季節風が乾燥した☃️をこの地に大量に振り落とすからです。

 

パウダースノーでスキー・スノーボードを一度でも滑った人たちが口を揃えていうのが、その感覚(快感)が忘我的(やみつき)になることで、それは麻薬的多幸感を有していて僕もニセコでそれを味わって以来、スキーが止められないというのが正直な気持ちです(^_^;

 

逆に、一度パウダースノー・スキーを経験すると整地斜面の滑走は退屈に感じるので、パウダースノー求めて毎年スキーヤー・スノボーダーが世界中からニセコに集まるようなったのです(゜Д゜)

 

その結果、ニセコの価値はうなぎ登りどころかバブル状態に陥り、新型コロナウイルス勃発前の昨年この時期スキー場麓の宿代は高騰し、一般日本人が宿泊出来る値段を大幅に越え、中国の富裕層たちがこの山を占有する状態となり、さすがに僕もここ数年はニセコ訪問を遠慮していたほどでした。。

 

そして今シーズン、コロナ・パンデミックに世界が震撼させられ、オーストラリアは勿論、中国などアジア諸国からも日本渡航禁止が続いているため、ニセコは日本人スキーヤー・スノボーダーがチラホラいるだけの、まるで30年以上前のニセコに逆戻りしたのです(O_O)(O_O)

 

なので誰も居ないニセコ・スキー場で、先日僕は下ビデオのように思う存分パウダースノー味わいましたが、それは皮肉にも本パンデミックから僕への思いがけないプレゼントとなりましたが、同時に今年のニセコは日本の他地域同様壊滅的打撃を被っているので、一刻も早くこの状態から抜け出せることを心から祈っています(>_<)