就寝前の午後11時NHKBS放送で、各国の放送局が作成したドキュメンタリー番組が放映されていたので、僕は英語リスニングを兼ねて視聴しましたが、その内容は下地図のアフリカ中東部にあるモザンビーク・ゴロンゴサ国立公園の生態系についてでした。
本ブログ読者の中にもこのドキュメンタリーを視聴された方もいらっしゃるかと思いますが、この話は大変興味深いので簡単に説明すると、1977~1992年まで15年間モザンビークでは内戦が起こり、それは当時掌握していた共産党より政権と、この国が共産化するのを恐れた南アフリカ・米国がサポートした政権反対派との争いでした。
その当時、”東西冷戦”と言われた共産主義と資本主義との対立、すなわちソビエトvsアメリカの代理戦争がアフリカ・モザンビークでも勃発し、その結果この国の人口1/3が難民化したのみならず、国の真ん中にある広大な”ゴロンゴサ国立公園”もボロボロになり、そこに暮らしていた動物たちも壊滅(絶滅)的被害を被ったのです(・O・;
当時そこで暮らしていた大型哺乳類の像・サイをはじめ、肉食獣であるライオン・ヒョウ・チーター・ハイエナなどが真っ先に内戦で傷ついた自然の悪影響を受けいつの間にか姿を消すか、たとえ生き残ったにしてもその数が激減したようです。。
こうっいた肉食動物が激減した現在、この公園は天敵(ライオンなどの肉食動物)の攻撃・恐怖から解放されたシカ系の草食動物たちのみが異常に繁殖しましたが、これらの草食動物に草木が食い荒らされた結果公園内の生態系が次第に崩壊し、今や荒廃地に成り果てました。。
なので番組では自然保護団体が人工的に肉食動物たちをこの荒廃地に連れ戻しましたが、その結果草食動物たちが肉食動物を恐れ限定的な場所でのみ暮らし始めその個体数も減少した結果、生態系バランスが良くなり荒れ果てた大地に緑が戻り始めたのです!
この番組ではライオンなどの肉食獣が子鹿を襲い倒した後、口に子鹿の体から出た血を滴らせながら食べる姿が撮されており、なんと凄惨で襲われた子鹿が可哀想とついつい同情的に見てしまいますが、実は草食動物を襲う肉食動物の存在こそ、自然・生態系の維持に不可欠なのです。
そこで僕は”ふ”と思ったのですが、元はといえばアフリカで暮らす動物たちと祖先を分かつ人間にも同様な事態が発生したかもしれず、それがどういうことかと言うと、平和ばかりの世の中が人間にとって必ずしも良くないかもしれないことです(゜◇゜)ガーン
何故なら、平和だけが続くと我々は現状に満足し努力を止め人間の向上・進歩が止まりますが、逆に本パンデミックのような危機が起こると我々の緊張感が高まり、生きる価値・意味を再認識したりより健康・より賢く・生きる努力をし、その結果我々がさらに向上するからです。
なので僕のこの思考は超ポジィティブ(楽観的)過ぎて顰蹙を買うかもしれませんが、本パンデミックも”必要悪”の類と考えれば、”ピンチの後にチャンスあり”という諺もあるように、これを契機に人類の飛躍向上に繋げようではありませんか!
