先週末僕は、現在ニセコホテルで暮らす香港・オーストラリア出身の友人たちと久しぶりに再会するため北海道に戻りましたが、減便運行しているせいか羽田ー千歳間の機内は満席に近く、ソーシャルディスタンス維持されていませんでしたが皆マスク着用し、機内換気を徹底して行なっているので通常通り空の旅が出来るまで回復したようです。^ ^


さてニセコで暮らす海外の友人たちですが、彼らの多くがこの地に住まいを所有しており、普段は自国と北海道を行ったり来たりしていますが、現在日本と諸外国を結ぶ多くの国際便が欠航しているのと、一度日本を離れると一般人の海外からの日本入国は原則的に認めらおらず、日本に戻って来れない可能性が高いので、皆日本での長期間滞在を強いられているようです。。


特に香港出身者たちは、香港では依然コロナウイルスが市中拡大していること、さらに中国共産党政府の香港介入とその反対運動で政情不安定なので、今香港に戻るより政情が落ち着くまでしばらくニセコで暮らしていた方が安全と判断しているようです^_^;


今回僕は、香港の友人がニセコの大自然を一望に見渡せる場所に立てた豪華リゾート・マンションの一室に滞在させてもらっていますが、下写真の如くまるで海外の一流リゾート地に来たような高級感溢れる居心地と、窓から見える大自然にすっかり魅了されています(O_O)


と同時に北海道の潜在的価値ををいち早く見出して、米国コロラド、フランス・スイスの高級スキー・リゾートにも引けを取らないレベルのリゾート開発を行ったオーストラリア人・香港人たちに、我々日本人は“一本取られた“と言っても過言ではありません(T . T)


と言うのも僕が幼い頃のニセコは、大雪の降る田舎街程度としてかみなしておらず、札幌から車で2時間半かかるこの地にはせいぜい年に一度スキーに出向く程度で、ほとんど誰も見向きもしなかったのでこの地は北海道の典型的な過疎地として閑古鳥が鳴いていました。。


ところが1990年代後半、突如オーストラリア人たちがニセコ・パウダースノーの高い価値に気づき、スノーボーダー・スキーヤーを中心に多くの外国人たちがやってくるようになり、ニセコ不動産価値もどんどん上がり始め、土地値段は2,000年代ともなるとあっという間に当時の数十倍に膨れ上がったのです。


そして現在、ニセコスキー場近辺は中国マネーが一気に流入し、その不動産価値は日本でもトップクラスとなり、一泊宿泊料金が最低でも10万円近くの高級リゾートホテルが乱立し、我々日本人が気軽に宿泊出来る場所ではすっかりなくなってしまったのです(O_O)


ただニセコで動く巨額マネーのカラクリですが、中国マネーがまずニセコの土地・建物を購入しました、そこへ中国・富裕層がやって来てお金を落とすので結局中国人の間のみで殆どの投資資金が回るようになっています。。


つまり日本はニセコリゾートを彼らに提供し、その見返りとしての場所代(手数料)と海外富裕層が食事などで落とすお金(おこぼれ)を得ているだけで、ニセコに投資された巨額マネーとその儲けは海外に戻る仕組みなのです。。


それも日本人が誰も見出さなかった北海道の大自然に新たな価値を見出し、そこをグローバル・スタンダード(国際基準)でも一流の仲間入りするほどのリゾートに仕上げた外国人たちの功績なので、彼らの才能と努力に敬服するしかありません(u_u)が、我々日本人もウカウカしているとニセコのような価値ある場所が日本人の手から離れてしまう結果を招くので、自国の価値にもう少し敏感になるべきでは?と考えさせられました(^^;;