中国で勃発した後世界じゅうに拡散したコロナウイルスは、中国を始めヨーロッパ諸国、米国などでようやく感染ピークを越したようで、死者こそいまだに出てはいるものの、新規感染者数は明らかに減少し、ようやく明るい兆しが見え始めたように感じます。

 

今回のウイルス騒動で明らかとなったのは、ウイルスは人や国を選ばず拡散することですが、お隣の韓国のように過去にSARSで苦い経験をしたこの国は、プライバシーより感染防止最優先の法律が既に制定されていたおかげで、迅速な感染源同定が功を奏し速やかな収束に成功しました。

 

台湾、ニュージーランドもコロナウイルス撲滅の勝ち組で、早期からの外国人入国拒否・ロックダウンを徹底したおかげで速やかなコロナ撲滅に成功し、両国女性リーダーは高い賞賛を受けているようです(^^)

 

ご存じのように我々は、この新型コロナウイルスに免疫力を有しておらず、理論的には誰でも感染する可能性あり、人口の過半数が感染して”集団免疫”を獲得するか、もしくはワクチン接種で免疫力を得るか抗ウイルス薬で治療するしかありません(×_×)

 

なので多くの国々がワクチン・抗ウイルス薬が開発されるまで、”都市封鎖”(ロックダウン)で他人との接触回避しながら感染撲滅を図っていますが、この方法を疫病の”ハード対策”と呼び、現在の日本もこの方法を選択しています。

 

ところが先進国の中でスウェーデンだけが敢えてロックダウンなどの”ハード対策”を行わず、過半数が”集団免疫”を獲得する独自路線を選択しており、この方法を”ソフト対策”と呼ぶようです。

 

なのでスウェーデン人たちは現在も普通の生活を継続しており、レストランで食事をしたりジム通いもOK、50人以上の集団でなければコンサートなども開催したりと人生をエンジョイしていますが、その”ココロ”は若く健康な人たちが”不顕性感染”と呼ばれる症状なしの感染で免疫力獲得するのを促しているのです(・o・)(・o・)

 

その代わり免疫力の弱い方や年配者たちは、感染収束まで自宅待機してもらって新型肺炎や死亡者を制限していますが、では現時点でスウェーデンの感染状況がどうかと言うと、感染者16,000人、死者2,000人と、日本の感染者14,000人、死者400人より状況は悪いのです(>_<)

 

ところがスウェーデンは自主性尊重、つまり”自分のことは自分で決める”国民性を貫くスタイル、すなわち”ロックダウン”せずにこのウイルスと戦う決意を固めているとのことで、僕などはこの国の姿勢を”さすが。。”とある意味感心しています。

 

でもこの方法は実はとても賢く、何故なら一度集団免疫を獲得すれば、感染収束後にまた再発する、所謂”感染第2波”は決して起こらなくて済むので、この方法は”肉を切らせて骨を断つ”の如くやや手荒い方法でもありますが、成功すれば真のウイルス根絶へと繋がるのです。

 

スウェーデン保健局疫学者は「この国の首都、ストックホルム人口の多くが免疫を獲得し始めており、既に感染抑止効果が現れている。そして5月中に集団免疫力を獲得するだろう」と仰っているようで、この独自路線が成功するのかどうか世界が注目しているのです。

 

(因みに日本では人口が多すぎることや医療崩壊の可能性が高いため、スウェーデン方式は不可能なのが残念です。。>_<)