クリニック休診日の今週木曜日、僕は3年前に他界した恩師である十仁病院故梅澤文彦院長のお墓参りの為上野寛永寺を訪れましたが、3月とは思えぬ気温20℃を越えた快晴と陽気の中、今年は暖冬だったこともあり下写真の如く桜も既に満開でした。
依然世間はコロナウイルス問題で大騒動ですが、そんな騒動をものともせず今年も季節は巡り桜の木は見事な花々をつけており、こんな騒動時こそ泰然自若とした木々などの自然の余裕を強く感じずにいられませんでした。
もし梅澤院長が今もご存命であれば、世界規模で訪れたこの有事をどう思われたのだろう?とも思いましたが、当時梅澤院長はいつも笑いながら「いいか、俺ももうそんなに長くはないはずだから、もし恩返しするんだったら今のうちだぞ~」と言い、それを話半分に聞いた僕は「そうですね~」笑いながら返答しつつ、そんな日は永遠に来ることは無いと高を括っていました。
ところが2,017年1月16日月曜日、いつものように梅澤院長はお昼前に当クリニックに顔を出し、ちょうどその数日前、僕の誕生日に友人から頂いたケーキの残りを梅澤院長に振る舞い、院長はそれを美味しそうに食べた後僕のクリニックを去りました。
それから1時間余り経過した頃、救急車内の救命救急隊からクリニックが電話があり「赤坂のあるビル内の階段踊り場で倒れている梅澤院長が発見され、救急隊が病院へ搬送中だが意識不明の重体、本人所持の携帯電話の最新の着発信履歴を調べてこの番号(当クリニック)に電話をかけた」とのことでした。。
その後梅澤院長はご自身の出身大学・慶応大学医学部付属病院に搬送され、ICUで救命処置を施されたものの、その翌日帰らぬ人となりました。。
院長は享年83歳、その数年前から下肢動静脈の血行障害を患い、ふらつき歩行や転倒しがちで、そろそろ血行改善治療を行う矢先の事故でしたが、その直接死因は下り階段からの転倒による頭部打撲、及び外傷性ショックでした。
もし下肢動静脈血行障害を適切に処置していたら、多分今もご存命で元気であったかと思うと、いかに日頃から自らの健康に注意を払うべきかが重要であるか分かるし、特にご高齢者の転倒事故は予想以上に多くそれが原因で命を失うことが少なくありません。。
現在我々は、すでに”過去の病”と侮っていた微生物(細菌・ウイルス)の猛威に晒され、これまで築き上げた経済・社会構造を根底から覆されるほどの大打撃を受けている真っ最中ですが、皆様におかれましも自らの健康状態をこの機会に再確認し、この困難を克服されることをお祈りしております。
