札幌駅から真西へ数キロの、札幌市場に隣接する場外市場には、北海道特産の蟹など海産物販売店・食堂があり、そこで食べる魚介類がとても美味しいという話を、東京を訪れるアジア方面のお客さん・知人たちから最近しょっちゅう耳にします(^_^;)


そんな美味しい穴場が札幌にあることを、札幌出身の僕が知らないのは恥ずかしいと思い、この正月休暇に母を連れてそこに向かいましたが、この施設は東京で言うところの築地市場のような場所でした^ - ^


通常この時期、札幌郊外にある自宅から市街地に車で出かけるのは雪道のノロノロ運転なので億劫ですが、前回ブログで述べたように今年の札幌は降雪量が極端に少ないので、夏場のようにスムーズに運転出来たのが幸いでした(^O^)


僕たちは午前11時半頃現地に到着すると、慣れない雪道をおぼつかない足取りで歩くアジア諸国の観光客たちが生きた蟹と一緒に記念撮影したりと、明らかにこの場所が彼女・彼らの観光スポットになっているのが一目瞭然でした。


かつて札幌に住んでいたは僕が“何故今までここへ来たことが無かったのだろう??”と思いを巡らせると、その理由はかつて札幌には至る所に小さな市場が存在しており、そこに行けばいつでも新鮮な魚介類が食べられたので、あえてこの大きな札幌市場に来る必要がなかったからと気付きました。


僕と母は“せっかくなので新鮮な蟹を食べよう”ということで、場外市場内の食堂を訪れましたが、お昼前にも関わらず、店内にはすでに大勢のお客さんが詰めかけており、もう少しタイミングが遅ければ、座席待ちを強いられるほどでした(^_^;)


僕たちは下写真のタラバガニの足と、中型の毛ガニ一匹を頼みましたが、さすがにアジア人たちに高い人気を誇る道産蟹だけあって、その冷たい海で育った身の締まった美味に舌鼓を打ち、思わず笑顔が溢れました(^O^)


そうこうしている間に時刻は正午を廻り、この海鮮食堂には次から次へとお客さんがやって来て広い店内もあっという間に満席となり、僕はそのお客さんたちをよ~く観察してみました。


すると日本語を話しているのはなんと僕たちとお店の従業員たちのみで、あとはみな中国語、英語、タイ語、インドネシア語を話しているではありませんか??(O_O)


今から20年近く前、僕が初めて上京した頃の都内でコンビニを訪れると、お店の従業員たちはみな中国人たちで、僕は“へ~、東京は随分国際的なんだぁ。。”と驚いたものです。


こうした都内コンビニ従業員の中国人たちは、慣れない日本語を駆使しながら日本人の対応しながらバイト代を稼ぎいで生活していたのでしょうが、今北海道ではそれと全く正反対の現象が起きているのです(O_O)!


つまりそこはお客さんが中国人を主に外国人で、従業員が日本人というこれまで日本では見かけなかった現象が出現し始め、思わず僕はそこで働く1人の日本人従業員に「お客さんは外国人ばかりですね~??」と話しかけると、彼女はニヤッとして「はい、、特に最近はそうなんですよ~」と答えました。


“少子高齢化”と急激な“人口減少”と言う日本の特徴が、北海道で今厳しい現実となっていて、例えば僕の暮らす札幌郊外のかつての新興住宅地では、もはや高齢化は終了し今は住人自体が存在しなくなる、いわゆる“街消滅”の危機に瀕しているのです(O_O)


そんなピンチの北海道、もしくは近い将来日本の将来を支えてくれるのが、今回僕が札幌場外市場で遭遇した“インバウンド需要”なのだと、北海道産の美味しい蟹を食べながら思ったのです。。