4年ほど前、僕は香港の友人たちと北京の北、車で4時間ほどあるスキー・リゾートに出かけましたが、そのスキー・リゾートのオーナーと知り合いの僕たちは、所謂”VIP”扱いをされ驚きました(・o・)
というのも、そのスキーリゾートを訪れた僕たちVIPの1人1人に若い男性スタッフ、所謂”バトラー(執事)が専属で付いたのです!
このバトラーは、このスキー・リゾートに寝泊まりしていた僕が朝起きて部屋を出てみると、すでに扉の外で待ち構えていて「おはようございます。今日の予定は○○、○○です。まずはご朝食をどうぞ」とその日の僕の予定を朝から晩まで把握していました(・o・)
朝食後僕がスキーに出かけると、スーツ姿のバトラーはそのままスキー置き場に着いてきて、僕のスキーを運んだり、僕の着替えを手伝ったり、そしてスキー靴を履くのまで手伝ってくれましたが、そんなことをされた経験のない僕は逆に気を遣ってしまい、居心地が悪い気がしました(^_^;
それを一緒にいた香港友人に伝えると、「それが彼らの仕事なのだからやってもらいなさい」と僕にアドバイス、僕も”中国は人が多いから、仕事を作り与えることも大切なのだろう。。”と納得し、その後もバトラーに色々面倒を見て貰うことにしました(^_^;
するとこのバトラー、僕がスキー支度を調えてスキーゲレンデに出かけると、背広と革靴で雪の上を転びそうになりながらやって来て、僕がリフトに乗るのを見送ってくれるではありませんか?!
”さすがにそれはやり過ぎだろう”と僕は思いましたが、まさにそれもバトラーの仕事、僕は苦笑いをしながらその見送りに答えましたが、昼は山頂近くのレストランでランチを取ることになり、”まさか山頂までバトラーが来ているはずはない”と思いきや、バトラーたちがどうやってやって来たか定かでありませんが、同じ背広姿でそこに立っているではありませんか!!(゜◇゜)ガーン
そんな日本で経験したことのないサービスを中国で受け、僕は大変感動しましたが、前回上海で手術の手伝いをした際、下写真の如く”なんと手術室にもバトラー?!”と取れる男性スタッフがいることに僕は気づき驚きました(・o・)
彼らは北京のスキー場・バトラーたちと同様、20代前半とまるで僕の息子であってもおかしくない年齢でしたが、その仕事ぶりを観ていると、手術室の後片付け、患者さんの介助、そして手術が始まった途端、手術着に着替え外科医たちの助手をしたりと、まさに外科医にバトラー・サービスをしているではありませんか?!
彼らの1人に「将来はどうするの?」と僕が尋ねると「僕は医師を目指しています!」とのことで、近い将来、僕たち外科医たちの仕事ぶりを学んで有能な外科医、すなわち僕の同業者として中国で活躍するかもしれず、こういった若いスタッフがどこの職場にも溢れていることこそが中国の魅力なのだと改めて感じました\(^O^)/
