これまで僕はスキー、サッカー、サーフィンなど、刺激系スポーツばかりに昂じてきましたが、こういうスポーツは瞬発力が必要で、瞬発力は年齢を重ねるにつれ確実に低下し、怪我もしやすくなります(>_<)


そして昨年春、僕はインドネシアでのサーフィン中の肋骨骨折をきっかけに、ランニングや登山など、瞬発力よりむしろ持久系ポーツに少しずつシフトしている最中なのです。。(^_^;)


僕は自身の先入観で、ランニング・登山などは、刺激系スポーツに比べて単調でつまらないと思っていたましたが、実際これらのスポーツを始めてみると意外にも面白く、すっかり魅了されていますが、今回は登山の魅力につい述べたちと思います(^^)


登山はご存じの通り大自然の中で行うため、森林浴が出来るだけでも良い気分転換になるし、一般的なスポーツと違って誰かと競争するのではなく、あくまでもマイペースで歩けば良いので、ストレスも全くありません。


ただマラソンも登山も、個人スポーツというか己との戦い的なイメージが強く、これらには孤独が伴うものだと僕は”ずーっ”と思っていましたが、今回の富士山登山で僕のその考えは一変しました。


と言うのも富士山登山口に向かうバス乗り場で、すでに登山者たちはお互い笑顔で挨拶しあう”フレンドリー”さで、初っぱなから驚きましたが(・o・)、登山者たちの挨拶はその後の登山中も下山中も”ずーっ”と続き、どうやらそれは登山の際のマナーのようでした。


後からベテラン登山者の1人に山での挨拶の意味について尋ねると、「登山は天候が急変するなど何が起こるか分からずいざという時にお互い助け合う必要があり、いつ誰がどの辺りを登山中なのか確認の意味も含めて挨拶が不可欠です」と教えられ、”なるほどなぁ”と思いました(^^)


さて、富士登山を開始して8合目辺りまで達すると、標高も3,200メートルと酸素が薄く次第に息苦しさを感じるので、僕は登山口で気休めで購入した携帯酸素缶を取り出し、大きく息を吸って苦しさを紛らわしていました(^_^;)


しばらくすると後から若者の集団がやって来て、その1人が苦しそうに「ここまで来たけれど、俺はこの先登れるんだろうか??」と弱気なつぶやきを聞いた僕は「この酸素を吸えばだいじょうぶですよ、ほら!」と手渡しました。


するとその若者は「え~いいんですか??」と遠慮するので、僕は「もう一缶あるからどうぞ十分に吸って下さい」と答えると、若者は「ありがとうございます!」と答えて酸素を大き吸い込みました(^-^)


その後僕はこの若者集団より先に登頂を目指しましたが、9合目に達すると登山道は岩だらけの険しい斜面が待ち構えており、そこには1人の中年白人男性が辛そうに”ゼイゼイ・ハアハア”と息を切らしながら立ち止まっていました。


時刻はすでに午後3時近くなっていたので、僕は彼に「この辺りはほんと辛いですよね~~。僕もそろそろ限界を感じていて、正直登り切れるか不安です。。」と言うと、彼は「いやいや。。頑張って登るしかないです」と言い、僕は続けて「でも無理して登頂を目指し、健康を失うより断念するのも勇気ある決断では??」と馴れない英語で言いました(^_^;)


すると彼は「私は米国ワシントンD.C.から来ていて、今回が最初で最後の富士山登山チャンスなのでどうしても登れねばならないのです」と返答し、僕は「では僕も頑張って登ります!」と2人で重い足を動かし始めました。


そして僕はついに登頂し、しばらくすると先ほど酸素缶を貸した若者たちも山頂にやって来て、僕に「先ほどは酸素、ありがとうございました!」と御礼を言われ、さらに遅れて9合目で励まし合った白人男性も山頂にやって来たので、握手を交わしながら「congratulations (おめでとう)!」お互いの健闘をたたえ合いました(^○^)


このように登山では同じ目標に向かってチャレンジする登山者たちの一体感が年齢や人種の壁を越えた感動を呼び、それが登山の他ならぬ魅力だと今回初めて感じたので、長々となりましたがが、伝えさせて頂きました(^○^)