昔僕が東京十仁病院に初めてやって来た頃、当時の梅澤院長はいつ何時もスーツ(背広)を着用していて、僕にも「銀座ではお前も背広を着た方がいいぞ。背広は俺たち社会人の制服なんだよ。だから突然偉い人に会うことになっても困らないし、どんな人に会っても悪い印象を与えないから便利なんだよ」といつも言ってました(^_^;)


ただ涼しい北海道からやって来た僕にとって、梅雨時期から真夏の炎天下の6~8月でのスーツ(背広)着用は拷問のように暑く、当時はワイシャツ下に汗をびっしよりかきながら辛抱したものです(>_<)


その後十仁病院から僕が独立開業して以来、診療中はずーっと手術着(“スクラブ”)を着用し、健康維持のため、トレーニング・ウエアを着て自転車通勤をしているので、めっきりスーツ(背広)を着る機会が無くなりました。。


最近僕は、ケビン・コスナー主演の”ラストミッション”という、比較的最近公開された映画を観賞したのですが、すでに60代になり往年スターの仲間入りをした彼が、普段着からスーツ(背広)を身につけた途端、魅力がグンと上がって”ハッ”としたシーンがあり印象的でした(^o^)


男性も若い頃は、Tシャツにジーンズという普段着で十分絵になりますが、歳を重ねると必ずしもそうはいかなくなり、そうなるとスーツ(背広)、フォーマルな格好がより魅力的なので、僕もゆくゆくはスーツ(背広)を着るチャンスがあればと思っています^_^


ところが現実的には今の仕事を続ける限りそんな機会は訪れそうもなく、残念に思うのですが、そもそも日本人男性に普段着としてのスーツが身に付かないのには以下の理由が考えられます。


1.日本の高温多湿な気候下でスーツ(背広)着用は、ビジネスマン以外では定着しにくい。


2.海外では社交パーティーがちょくちょく開催され、男性はスーツ(背広)で参加するが日本では社交パーティーが少ない。


3.海外は何処に出かけるのにも夫婦やカップル単位で外出する機会月おおく、女性のお洒落に合わせて男性がスーツ(背広)装用するが、日本ではそういった機会が少ない。


からでしょうσ(^_^;)


僕が休日に銀座を歩いてる人たちを眺めると、春以降の暑い時期にスーツ(背広)を来ている男性はやはり少なく、年配の夫婦達も殆どがラフな格好をしていますが、ヨーロッパの街、特にロンドン・パリ・ミラノあたりに行くと、休日でもスーツ(背広)をまとったお洒落な中高年男性が沢山います。


特にミラノの夏は東京並に蒸し暑く、暑がりの僕であればスーツ(背広)装用は暑苦しく感じますが、お洒落なイタリア人男性たちは、暑さよりもお洒落のほうが重要らしく、真夏でも平気なスーツ姿にはとても感心しました(^○^)


若者を中心に日本にもお洒落な男性達が増加しつつありますが、中高年男性こそ外見にもっと気遣えば、ケビン・コスナーみたくその魅力はグンと引き立つはずで、そうすれば高齢化社会真っ直中の日本においても、より充実した人生を過ごせるのではないでしょうか??^_^