週末日曜日、僕は友人に誘われて1985年8月12日に日航ジャンボ機が墜落した御巣鷹山に出かけましたが、この事故は日本人であれば誰でも知っている世界史上最悪(死者数520名)の航空機事故で、僕はこの墜落現場を一度は訪れて追悼を捧げたいと以前から思っていたので、今回それが成し遂げられたことに感無量の思いがしました。。

 

御巣鷹山は奥多摩の北西、秩父の西の群馬県山中にある標高1,639mの山ですが、車で行ける登山口は既に1,360mほどあるため、そこから標高180mほど高い場所に慰霊碑まで、成人男性であれば30分ほどで登れます。

 

ですから登山というよりは簡単なハイキングでしたが、登山道はそれなりに急峻で、すでに御高齢になられたであろう遺族の皆様にはやや骨の折れるお参りであろうと推測しました。

 

さて、JAL機が最初に地上激突した御巣鷹山尾根は僕が訪れた下写真の慰霊碑から1キロ以上離れた場所で、この慰霊碑は機体が最終的に止まった最初の墜落地点から別の場所に立てられています。

 

この最終墜落現場は想像以上に険しい斜面であり、事故から34年経った今もそこにはいまだに焼けただれ途中で折れた木々が存在していることから、この事故がいかに激しかったかがよく分かりました。

 

またこの慰霊碑周囲にはご遺体が発見された場所が示され、それらの場所には墓碑が置かれていましたが、その中には10代〜20代中半にして命を落とされた方々も少なく、そういった方々の墓碑や写真を見る度に胸の熱くなる想いがしました。

 

事故原因に関しては機体の与圧隔壁の故障とされていますが、その真相はいまだ不明で謎の多い墜落事故でもあり、いずれにせよ二度とこのような大事故を起こしてはいけないと、実際にこの地を訪れて改めて強く感じました。

 

皆さんの記憶にも新しいと思いますが、今から約5年前、韓国・済州島で起きたセオウル号沈没事故でも前途洋々な多数の高校生達がその貴重な命を失い、遺族のみならず世界じゅうの人たちに悲痛な思いをさせましたが、この事故は船舶管理を怠った結果の人災事故と認定され、安全管理を怠らなければ防げた事故だけに、いまだ韓国で大きな悪影響を及ぼしているようです。

 

話しを御巣鷹山の日航機墜落事故に戻しますが、事故の記憶は時の経過と共に次第に薄れてゆきますが、だからこそ事故で失われた英霊を定期的に弔うことで、この事故を決して忘れないよう留めることがこういった悲惨な事故を再び起こさない要になるような気がしてなりません。。

 

なので皆さんももし機会があれば一度御巣鷹山を訪れ、お祈りを捧げて頂けるようよろしくお願い致します。

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