久しぶりに韓国の美容外科学会に参加しましたが、韓国が景気が悪いと言われる割には学会自体は大盛況で、この医療に携わるアジアの多くの医師、医療関係者たちで溢れていました。
景気が悪いのにこれだけの人たちが集まるのは何故だろうと思いましたが、それは多分韓国経済(GDP)に占める美容医療の割合が日本より遥かに大きいためで、もしこの国の景気が改善すれば、更なる活況を呈していたはずです。
今回僕がこの学会に参加した目的は、最近のアジア・美容医療の状況を知ること、そして以前から知り合いの韓国をはじめ、アジア諸国の医師たちと親睦を深めるためでしたが、今回はその目的通り実り多きものとなりました(^-^)
学会場は医師たちが日頃の仕事の成果を発表する講演会場と、医療関連業者の展示ブースから構成されますが、学会参加者たちは講演視聴の合間に展示ブースを訪れ、さまざまな情報を得るのです。
日々の診療に追われ、ここ数年僕は学会から遠ざかっていましたが、今回久しぶりに参加して気づいたのは、展示ブース内で“スレッドリフト”と呼ばれる顔リフトアップ・引き締めの糸埋め込み治療が人気だったことです。
ただ人気と実際の治療効果は全く別物なので、その治療価値は長期経過を見てから判断すべきでしょう。。
それ以外の手術治療は殆ど以前と変わりませんが、それもそのはず、顔の解剖学的構造が変わらない限り治療法は変わりようがなく、当然顔の構造は未来永劫変わりません(^_^;)
さて、韓国の知人医師たちと近況について話すと、誰しもが韓国の経済状況が良くないと嘆いており、その理由を尋ねると、この国では国民投票で選ばれる大統領が政治経済の行方を決めるので、現韓国大統領がどちらかというと、左寄り(共産主義的)政策を取っているため、経済不況に陥っているとのことでした。
それともう一つの問題は、現在日本と韓国の関係は最悪だと日頃からマスコミ報道されていることです。。
しかし今回僕が韓国を訪れた印象では、個人レベルの人間関係が悪化していることはなく、あくまで政治・国家的関係においてのみ、なんらかの理由で両国の関係悪化が誇張されていのでは?と感じました。
例えば僕がソウルの街角で迷い困惑し、止むを得ず近くのスーパーで働く若い男性に英語で道を尋ねると、彼は英語が苦手らしくどうするのか見ていると、なんと彼は店の奥にいる英語がわかる別の店員さんをわざわざ連れてきてくれ、僕が日本人だと知っているにも関わらず、携帯を使いながら親切丁寧に道案内してれたのです!
最後になりますが、我々日本人は中国や韓国人たちをはじめ、アジア諸国の人たちと仲良くすることが、日本の将来を決める重要な要素の一つなのでは?と、久しぶりに韓国を訪れて改めて感じました。
