以前から日本で中国パワー・影響力が増加していると、このブログで何度も紹介していますが、近い将来、我が国で医師サイドにも中国パワーが及ぶであろうと感じたので、今回はそのことについて述べたいと思います(O_O)
 
このところ中国本土からお客(患者)様たちがやってくるのは、多分どのクリニックでも日常茶飯事でしょうが、今回は中国の患者様と一緒に、下写真のような若く爽やかな青年が同行してきました(^^)
彼は僕に向かって「私は27歳、中国で医学部を卒業し、今は東京の大学に留学して医学博士号取得の研究を行っています。そして数年以内に日本の医師国家試験を受験し、日本で美容外科医になりたいと思っています」と自己紹介しました。
 
僕は彼に「中国の医学部を卒業して、日本の医師国家試験の受験資格が得られるのですか?」と尋ねると「海外医学部卒業生はまず予備試験に合格する必要がありますが、この予備試験に合格すると、日本の医師国家試験・受験資格が得られます」と答えました。
 
続けて彼は「最近は海外の医学部を卒業した日本人が、この予備試験を受けた後に日本の医師国家試験を受けて、日本で医師になるケースが増えています」と言いました。
 
つまり彼も、もしこういった試験をクリアすれば日本で医師となれる訳で、中国をはじめとするアジア諸国の優秀な若者たちが、日本で医師として活躍する日もそう遠くはないと僕は直感したのです。
 
僕が医学博士号取得に米国・ニューヨークに向かったのもちょうど27歳、将来に夢を託して希望に満ち溢れていたのが記憶に新しく、それはつい最近の出来事のように感じていましたが、実はあれから実に長い時間が経過した現実を、彼の姿を過去の自分に投射して気づいたのです。。(・o・)
 
昔から”光陰矢のごとし”、”諸行無常”という諺があるように、時間は刻々と流れ、間もなく彼のような若者たちが新しい時代を担うようになり、中高年の僕世代は過去の存在となりつるつありますが、それでは僕たち中高年世代には夢も希望もないのでしょうか?!
 
僕は決してそんなに悲観的になる必要はないと考えますが、その理由はこの世に生を受けた者は、誰しも必ず平等に年を重ねる運命にあり、唯一の違いはそれがいつのタイミングで訪れるかだけなこと、そして年を重ねた者には若者にはない経験・技術があるので、それを若者たちに伝承してゆけば、年を重ねた者は貴重で尊敬される存在になり得るからです(^o^)
 
なので僕も、”今後こういった若者たちと出来るだけ長く、この医療に関わってゆけたらなぁ!”と新たな希望を持ち始めています(^_^;