インターネットや衛星放送のおかげで、我々は世界中の出来事が瞬時に知れるようになり、特に海外で活躍する日本人スポーツ選手の話題は、お茶の間の番組でも日常的に取り上げられています(^^)
一方、海外の事件で日本に全く関連なかったり、日本人が感心を示さない話題には国内番組で殆ど取り上げられないので、我々はそういった事件は知りようがありません。。
そこで僕は衛星放送の海外のニュース番組を時々チェックしますが、先日その番組内で米国で起きた”あっ”と驚くような医療関連の大事件が報道されてたので、それについて紹介します(・o・)
この事件を簡単に説明すると、2003年、米国カリフォルニア・スタンフォード大学・化学工学科在学中の女子大生、エリザベス・ホームス女史がこの大学を中退し、指先から採取した少量の血液で、200種類以上の血液検査が出来る装置を開発、起業したのです(O_O)
この女性、下写真の如く典型的な美人の若い白人女性でしかも優秀、さら大変饒舌だったらしく、瞬く間に多くの投資家から多額の投資資金を集め、2014年に彼女の創業した株式会社”セラノス”の時価総額は、なんと9,000億円まで膨れあがり、当時彼女は”自力でビリオネア(1,000億円以上保有する大金持ち)となった最年少女性”としてもてはやされていたのです。
彼女はアップル創業者・故スティーブ・ジョブズ氏を崇拝しており、この写真の通り、プレゼン時はスティーブ・ジョブズ氏と同様に、常に黒のタートルネックセーターを身に付けてたようです。
そしてこのセラノス社には、シュルツ・米国元国務長官の孫も勤めていましたが、この孫はセラノス社の血液検査は、オリジナルに開発したものではなく、その大半を通常の血液検査器機で行っていたことを内部告発し、米国衛生局が立ち入り検査したところ、この会社が投資を集めて開発したはずの血液検査器機は偽りだと判明したのです!
そしてエリザベス・ホームス女史は詐欺罪で刑事告発され、現在刑事訴訟準備中とのことですが、もしこの多額詐欺事件が有罪だとすれば、彼女には20年の禁固・懲役刑が待ち受けているとのこと。。
”セラノス”社はすでに2018年に閉鎖され、この会社に投資した多くの投資家が投資詐欺・被害者として近い将来、彼女に損害賠償を訴えるでしょうが、それにしてもカルロス・ゴーン氏事件もそうですが、白人社会では大企業巻き込んだ巨額金融不正・詐欺事件がちょくちょく起こるようです。。
簡単に言うとこのエリザベス・ホームス被告の事件も、金に目が眩んだがために及んだ犯行でしょうが、驚愕すべきは多くの投資家(お金持ち)たちが、彼女が有名出身大学出身だったこと、若くてニコール・キッドマン、もしくはアン・ハザウェイ並の美貌を有していたこと、そして彼女の口の巧さ、などなどに翻弄され、1兆円近くのお金が騙し取られたことです。
そこで僕は彼女の顔写真(写真下)をもう一度”よーく”観察したところ、彼女の碧眼の奥にどことなく”怪しさ・不信感”のようなものを感じ取りましたが、それはあくまで事件が発覚した後そう言う目で観たからであって、もしその事実を知らなければ、多くの投資家と同様、”ころっ”と騙されたに違いありません(>_<)(>_<)
”もし指先から採取した一滴の血液で多くの血液検査が出来たとすれば、医療過疎地や緊急時など、その恩恵は計り知れず、その期待値を利用したこと、そして人の命・健康というかけがえのないものを引き替えに詐欺を働いた罪は重たい。。”とこの詐欺事件についてニュース解説員は語っていましたが、僕も全く同感で、医療を決してお金儲け手段にしてはいけないと改めて感じています。。

