先日NHKの番組を観ていると、些細なことでサービスを受ける側がサービスを施す側に文句をつける所謂”クレーマー”が急増していると報道されていました(>_<)
そもそも”クレーマー”は英語で、”claimer”と書かれ要求者・請求者の意味がありますが、日本では商品の欠陥、客への対応について苦情、言いがかりをつける人たちのことを表します。
例えば結婚記念写真を撮りに来た夫婦が、撮影された写真が気に入らないと撮影者に後日クレームをつけ、その担当者が再度当事者たちの確認の上再撮影したものの、さらにクレームを言い今度は撮影代の返金請求してきたので、この担当者は結局返金に応じたとのこと(>_<)
それでもこのクレーム夫婦は収まらず、今度は無料での写真撮影を要求してきたらしいのですが、さすがにその要求に応じかねた担当者はこの時点で写真館責任者に相談したらしく、写真館責任者がこの夫婦に対応したところ、ようやく連絡が途絶えてクレームが収まったとのことでした。。
それ以外にもスーパーレジで待たされていた主婦と思われる女性が、レジ係の対応が遅いと突然怒鳴りつけたり、飲食店で店員さんが出した料理が冷めていたと文句を言い、その場にその店員さんを正座させて2時間も説教したなど、こういったクレームが後を絶たないらしいのです(×_×)
では何故こういった”クレーマー”が急増しているのかについてですが、学識者の見解では日本は”手厚いサービスが当然得られる”という風潮が社会に根付いているからだと言います。。
特に物質的に豊かになった最近の日本社会は、どの業界でも同業他社がほぼ同様な料金にて同質な食物・製品を顧客に提供出来るよので、顧客確保を図るにはどこまで行き届いたサービスが施せるかに依存するため、サービス提供がより激化しているのです。
それは顧客にとって大変有り難い状況ですが、そういったサービスに感謝どころかそこにつけ込んで、ちょっとでもサービスに問題があるとクレームをつける顧客が増えるようになったとのこと(v_v)
さらに学識者は、”格差社会が年々進み、先の見えづらい将来に不安を感じる人々が、自分たちがお客様として優位に立った時、サービスを提供する側の店員さんに難癖をつけ、当たり散らすことでストレス発散しようとするのがクレーマーの増加原因”と語っていました。
こういった”クレーマー”に対して、お店側も毅然とした態度で臨めばよいと思うのですが、ネット・SNS社会が席巻する現代社会では”クレーマー”たちからの風評被害を恐れて、ついつい”クレーマー”に対して下手に出ざるを得なく、その結果”クレーマー”が野放しになっているとのことでした(v_v)
そしてクレーマーたちはどの業界にも急増しているため、ようやく国はクレーマー対策法案を近々に整備するとのことですから、この問題がいかに重大化しているかがわかります(・o・)
というのも”クレーマー”対応に追われた店員さんが、もし繊細・ナイーブな方だったとすると、その精神的重課で精神疾患を患ったり、仕事を辞めざるを得なくなったりなどの社会的デメリットが今後急増する恐れが高いからです(・o・)
美容医療業界にも当然”クレーマー”は存在するはずですが、僕のクリニックは出来るだけ目立たず大人しく営業していますから、幸運にもこういったクレーマー患者で悩まされたことは殆どありませんが、今後もし”クレーマー”が現れたとしても、僕は風評被害などを恐れることなく毅然とした態度で臨もうと思っています。
というのも美容外科医療ではどんなに適正な治療を行ったとしても、その結果は治療を受けた方々の年齢・体質・感じ方(結果を評価するか)で千差万別であること、さらに治療結果が安定するには少なくとも3ヶ月、長い方だと1年近くかかることもあり、最終結果が得られる前にクレームをつけられても、それは妥当性のない言いがかりに過ぎないからです。。
勿論、最終治療結果に不十分な点があれば、治療を行った側は当然その結果に対して追加治療を行うなど最善策を真摯に施しますから、患者さんのほうも安易にクレームを言うのではなく、担当医師がその治療への最終判断を下すまでお待ち頂く責任が存在することをどうかご理解頂きたいとNHKの番組を観ながら思いました。