先週日曜日僕はニューヨークマラソン2018年大会に参加し、無事完走した後先週中半に帰国してからすぐに仕事復帰しましたが、案の定時差ぼけに襲われたので仕事以外は時差ぼけからの早期回復のため静養を続け、ようやく今日あたりから時差ぼけが治り”ホッ”としているところです(^_^;)
今回のマラソンは今春から開始したランニング・トレーニングの一環として、その成果を確認するため趣味レベルで参加したので、当ブログで触れるべきか実は迷っていました。。
ところが最近、ブログ読者から”ニューヨーク・マラソンはどうだったのか??”という問い合わせがあったことや、もしかするとこのブログの閲覧者の中にもランニングをしている方々もいらっしゃるかもしれないこと。。
そしてその中には将来、海外マラソン大会へ参加希望する方々もいらっしゃるかもしれず、そういった方々のために少しでも参考になればと思い、今回のニューヨーク・マラソンについてブログ記載することにしました(^-^)
このところの健康志向の高まりと共に手軽に行えるランニングは世界中で広がっており、日本でも着実にランニング人口は増えているようです。
そもそも何故僕がこの歳になっていきなりランニングを始めたかですが、それには今年春に僕に起こった衝撃体験がその動機となったので、今回のブログではまずそのことについて触れたいと思います。
これまで僕はスキー・サッカー・サーフィンなど、体にアドレナリンが満ち溢れてスリルと興奮が得られるスポーツばかりに昂じていて、辛くて地味はランニングなどの持久系スポーツはひたすら避け続けていました(>_<)(>_<)
そもそも僕は片道5キロの自転車通勤を日々続けているので、有酸素(持久)運動は十分だろうと高を括っていたのですが、年齢を重ねるにつれ基礎代謝の低下し始めたせいか、この程度の有酸素(持久)運動ではダイエット効果が乏しいと薄々感じ始めてもいたのです。。(^_^;)
そんな矢先(2018年4月)インドネシア・ロンボク島でサーフィンに出かけた初日、現地の友人から最新ジェット・スキーに乗ろうと誘われ、僕は二つ返事で応じましたが、友人が物凄いスピードでジェットスキーを操作し始めたので僕は”これはヤバい!”とすぐに身の危険を感じました○_○
ですがそれは”時すでに遅し”、大きなうねりでバランスを失ったジェットスキーから僕は空中に放り出され、海面にたたきつけられた瞬間、ボキッと肋骨が折れたことを悟りました。。(゜◇゜)ガーン
後日日本でレントゲン写真撮影すると案の定、下写真の如く左第7・8肋骨が”ポキポキッ”と折れていました(v_v)
肋骨骨折すると上半身を用いるサーフィンではその痛みで何も出来ず、サーフィン・トリップ初日から僕は残りの貴重な休日をいかに過ごすか途方に暮れましたが、そのときロンボク島のど真ん中にそびえ立つ標高3,720メートルのリンジャニ山を見て、あの山への登頂を思い立ったのです!
(下写真の遙か遠くにそびえる山です)
インドネシア・ロンボク島は南緯8°にある常夏の島なので、僕はたとえ4,000m近い登山でもさほど困難ではないだろうと高を括って、下写真のようなインドネシアの友人や登山ガイドたちと早速登頂を目指しました(^o^)
ところがこのリンジャニ山は富士山のように2,500mの五合目まで車で行ってから登山を始めるのではなく、標高1,000mのかなり山麓に近い場所から出発せねばならず、2,500m地点に達するまであっという間に丸一日が経過し、その場所に下写真のようなテントを張って一泊してから翌早朝に登頂するといった予想以上のハードスケジュールになってしまったのです(>_<)ゞ
しかもこの標高での気温は5℃と予想以上に低く、僕のような軽装では凍える寒さで、しかも低酸素も伴って体力消耗していたので、翌日の登頂は相当過酷なものになるだろうと僕は悪い予感を感じました(×_×)
2,500mの場所で痛む肋骨をかばいながら寝袋の中で数時間眠り、翌朝午前2時前にテントから這い出して登頂を目指したものの、低酸素の影響で鼓動が異常に高まり、頭はガンガンと痛むし、手足が凍え始め、”何故こんなに辛い思いをして登山しなきゃならないの?”と登頂を始めた途端、僕は泣きそうになりました。。
僕の登山サポートをしてくれた現地ガイドにその辛さを伝えると「登頂するかどうかはあくまでもあなた次第なので、辞めたければ辞めても良いですよ」と僕に微笑みながら言いました。
ところが不思議なもので、そう言われると自分のプライドが傷つくのか、逆に簡単に登頂を諦める気にはなれず、午前4時頃標高3,200mに到達した僕は10歩進んでは膝に手を突きながらぜいぜいと言いながら休憩、その後また10歩進むといった、まるで”カメ”さんのようにゆっくりとしたペースで登山を続けました。。
すると僕の後ろからヨーロピアンと思われる若い女性などが次々に、しかも軽々と僕を追い越して行くので、僕は自分の持久力の弱さに気づき、”これまで自分がやってきた筋力中心のトレーニングは何だったのだろうか??”と愕然としながら自問自答したのです。。
そんなふうに弱った僕を見かねたガイドたちは、なんと僕の手を引っ張ったり、後ろから腰を押したりするなど、僕に登頂を諦めてもよいとは言ったものの、彼らの心の中になんとか僕に登頂に成功して欲しいという強い思いを感じたので、僕も”こうなったら何が何でも登ってやる!”と覚悟を決めたのです。
午前2時前にベースキャンプを出発し、通常ペースだと午前6時の日の出を山頂で見るはずの予定でしたが、僕は予定より随分遅れ、午前7時半頃ようやく下写真の如く登頂に漕ぎ着けました。
その登頂への行程中に起こったのですが、不思議なことに太陽が昇り始めた頃から突然僕の体に力がみなぎり始めたと同時に、これまで経験したことのない感覚、それは体全体に多幸感が満ち溢れる感じだったのですが、所謂”ナチュラル・ハイ”を鮮明に経験したのです!!
結局2日間の山麓からの登山・下山の往復行程で、合計20時間余り、40キロほど最後はフラフラになりながら歩続けましたが、この登山経験から僕は明確な一つのことを悟ったのです。
それは登山のような持久系・単調なスポーツは辛いは辛いけれど、その辛い分だけの喜び・感動が得られる!ということでした\(^O^)/
肋骨骨折というハプニングから急遽登山をすることになった僕は、帰国以来これまで行っていた筋力トレーニングをランニング(持久)系に少しずつ変え始めたのですが、すると予想以上のダイエット効果と”ランナーズ・ハイ(多幸感)”が得られるようになり、次第にランニングにはまっていったのです(^_^)
そしてある程度走れるようになったので、その成果を試す意味で今回ニューヨーク・マラソンに参加することにした、というのが僕がランニング開始への”いきさつ”でしたが、次回はニューヨーク・マラソンの実際について触れたいと思います(^^)




