前回のブログではストレス・マネジメントについて記載しましたが、今回はストレスが原因で何故吹き出物や不眠などの身体症状を引き起こすかについて、ホルモンバランスとの関係から説明したいと思います。
人間の心と体は潜在意識レベルでも強く結びついることは前回ブログで説明しましたが、その橋渡し(連絡)をするのがホルモンで、例えば我々が予期せぬショックを受けた途端、さっきまでお腹ペコペコだったのに突然食欲がなくなったりするのは、心に受けたショックがホルモン作用を引き起こし、脳・食欲中枢を抑制するからです。
そのメカニズムについてですが、我々はストレスを受けると脳の奥にある脳下垂体と呼ばれる場所から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、このホルモンは腎臓上にある副腎皮質ホルモン分泌を促進します。
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)は所謂ステロイドホルモンであり、炭水化物・脂肪・タンパク質代謝を制御する生体にとって必須な物質ですが、過度なストレスによって大量に放出され免疫力を抑制する結果皮膚感染症を招いたり、睡眠抑制することが知られています。
なので僕のようにどんなに体力に自信があっても、僕の意識しない(潜在意識)レベルで勝手にこのようなホルモンが分泌されて予期せぬ身体症状が出現し、しかもそういった症状をどんなに意志力で修正しようとしても根本的原因(ストレス)が解消されない限り、どうすることも出来ません(×_×)
前回と今回はストレスについて述べましたが、そのまとめとして僕が訴えたいことは、我々の自我(意志)が自ら体の反応もコントロール出来ると過信しがちですが、実は自分でコントロール出来るのはそのほんの一部でしかないという事実です。
例えば我々は自分の意志で血圧を上げたり下げたりも出来ないし、極度の緊張下でドキドキした鼓動や恥ずかしくて赤面した顔を自分の意志で元に戻すことすら出来ません。
にも関わらず僕もそうですが、我々の多くはやや身体に対して過信しがちで、体が訴えかけるサイン(信号)に謙虚に耳を傾けようとせず、そのまま放置しているうちに癌のような取り返しのつかない重大な病に陥るリスクが高くなります。。
実際、健康や体力に勝る人たちよりもやや病弱で常に体に気を遣っているひとのほうが、病気を早期に発見できるので長生きだったりするのがこの事実を物語っています。
このように考えると体は乗り物のようなもので、操縦士である心(自我)が人生という旅をこの乗り物(体)で進んでゆく間、行く手を阻む嵐(過度なストレス)にしばしば遭遇するでしょう。
その際、いくら操縦士(自我)がこの嵐(過度なストレス)を自ら乗り越えられる自信があって前進しようとしても、この乗り物(体)は自らブレーキをかける自動運転機能(身体症状)を有していて、いざという時は勝手に止まる(身体症状や病気を発症する)ように出来ているのです。
つまり心(自我)は体が訴えるサインに耳を傾けながらこの旅路(人生)を進むように設計されており、その設計通りに乗り物(体)をうまく操縦出来ればその行き着く先は死というネガティブなものではなく、もっと素晴らしい本当のゴール(終点、もしかしたら新たなスタート?!)が待っているはずだと僕は超ポジティブに考えています!(^○^)