中国南方に位置するので10月中旬のこの時期でも最高気温は27℃と日本の真夏と変わらず、クリニック内はガンガン冷房を効かせながらの診療でした(^_^;)

 

僕は知人が経営する美容医療施設・クリニック部門のアドバイザーとして、中国人形成外科医とともに下写真の如く手術に参加しましたが、現在の中国のオペ室はこの通り日本のそれと何ら変わらない最先端の設備を備え、快適に手術が行える環境となっていました(^-^)

 

また使用する器機・薬剤は中国語で記載されているので、初めてみると若干戸惑いますが、中身は日本のものとほぼ同様なので、馴れてしまえばもし僕がこの医療施設で勤務することになったとしても、何ら問題なく診療出来るだろうとの感触を得ました。

 

勿論日本人医師が中国で臨床医療を自ら行う場合、中国医師免許を申請する必要がありますが、健康診断・履歴書・日本の医師免許証等、必要書類を提出すすれば問題なく取得出来るようです(^_^)

 

僕は自分のクリニック診療に日々追われていて、中国で臨床医療を行う時間的余裕が全くないので、中国医師免許を申請する必要もありませんが、今回のようにアドバイザーとしてお手伝いすることは出来るだけ続けられたらと思っています(^^)

 

 

さて日本では僕のように医師が診療とクリニック経営を行う場合が少なくありませんが、中国ではそういったケースは殆どなく、経営者と勤務医が別々になっています。

 

僕の知人も主なビジネスは下写真のように日本式鉄板焼きレストランを営んでいますが、そのレストランの隣接施設で数年前から美容医療事業を始めたのです。

 

ですがこの知人の美容外科クリニック運営の経験・知識は乏しく、この施設に中国人・勤務医は在籍しているものの、今後美容外科ビジネスをさらに拡大させる上で、僕のようにこの医療に精通した医師のアドバイスを時折求めているのです。
 

この医療施設を僕なりに見回すと、クリニック経営にとって何が必須事項なのか客観的によく分かりますが、真っ先に僕が気づいたのは中国の場合、日本のクリニック以上に病院の名前・評判より、そこに勤務する医師個人に患者さんが集まるということでした。

 

どんなに人口が多いシンセン市で、そこに最新医療施設を完備させても、勤務する医師事態に個々の患者を惹きつける技術・人間的魅力がなければ患者さんは集まらず、僕は経営者の知人にそういった医師の存在こそがこのビジネス成功の鍵となるだろうとを伝えました。

 

世間的にはAI・ロボット技術などがめざましく進歩し始め、我々の仕事を次第に奪い始めるような風潮がありますが、医療に関してはほとんどそのような事はありません。

 

むしろ従来からある人間対人間の泥臭い関係が医療の現場そのものであり、競争激しいこのビジネスで成功を勝ち取るには、むしろそういった人間ならではの”ヒューマニズム”がより強く求められる時代に突入したのではないでしょうか?!