今年7月初旬から中旬にかけて、関東関西地方では最高気温が35℃を超える猛暑日が続き、特に7月16~22日の一週間、全国で2万人以上が熱中症で搬送されたようです(・o・)

 

”熱中症”とは高温多湿環境下で身体が適応不能反応を起こし、めまい・ほてり・痙攣・吐き気・意識障害などが発症することで、そのまま放置し重症化すると命を失う危険性があるので、決して侮ることが出来ません。。(>_<)

 

僕自身は10歳頃、真夏の北海道で家族と海水浴に出かけ、波打ち際で波に打たれて転がりながら遊んでいるうちに、急にめまい・吐き気・高熱に襲われ、それから翌朝まで高熱が続きとても辛い思いをしましたが、今振り返るとあれが当時は”日射病”と呼ばれていた”熱中症”だったのでしょう(^_^;)

 

そして僕が医師となって救急医療に従事していた頃、北海道の真夏の炎天下でソフトボール大会に出場していた男性が、全身のめまいと全身痙攣で救急搬送されて来ましたが、その症状からすぐに熱中症と診断がつき、全身クーリング(冷却)と電解質補正点滴を継続的に行うと、数時間以内に症状は一気に緩和しました(^-^)

 

さてここ数年、熱中症患者数がやたらと増加している印象を受けますが、その主な原因は”熱中症”という病名の社会的認知が高まり、以前まで単なる体調不良と思われていた症状に、明確に”熱中症”という診断名がつくようになったからでしょう。

 

何故なら地球温暖化?により日本の平均気温は年々上昇傾向にあるものの、ここ数年で激増している熱中症の原因と考えるほど急速には温暖化が進んでいるわけではないし、我々の体質が突如熱中症に感作しやすく変化したとも考えにくいからです。。

 

我々は恒温動物であり常に一定に体温が保たれていますが、”熱中症”との関係でキーワードとなるのが”深部体温”で、これは直腸内温度で計測することから分かるように内臓温度を表し、”深部体温”が37度以上になると体内酵素の働きに変調を来し、”熱中症”が発症するようです。。

 

7月8日、午前10時半、気温31℃、湿度70%の過酷な環境下で、僕はハーフマラソン大会に出場し、午後12時半までの約2時間でなんとか完走しましたが、通常このコンデションでマラソンのような過度な運動すると熱中症の危険が高まるはずです。

 

僕は熱中症対策として大会数日前から徹底した体調管理と水分補給を行い、当日も2.5kmおきに設置された補水所で十分に水分補給した結果、熱中症にならずに済んだのです^o^)

 

つまり、熱中症は普段から徹底した体調管理に努め、体内に十分な水分補給して深部体温上昇を予防すれば、たとえ過酷な真夏に激しい運動をしても、決して熱中症にはならずに済むはずです。

 

それは車のラジエターと同様で、車のエンジン(人の内臓)を冷やす循環水が十分にあり、それがエンジン(内臓)周囲を滞りなく循環(体調管理)し続けたら、車はオーバーヒート(熱中症)せずに、快適に走れるのと一緒です(^◇^)

 

皆さんも今しばらく続くであろう酷暑の中、決して熱中症に屈することのないよう、体調管理・水分補給に努めこの暑い時期を是非乗り超えてください!