僕のクリニックには遠方から年に1度程度お越し頂く方々も少なくありませんが、それが海外からいらっしゃる方で毎年のようにお越し頂いていると、お客様というよりむしろ知人・友人のように感じ始めます(^_^)

 

そのようなお客様の中に東南アジア在住で、僕より一回りほど年上の60代英国人男性がいらっしゃいますが、英国人は保守的で美容医療に関心を示さないのが一般的なので、それだけでも大変珍しいのです(・o・)

 

彼の場合中国人の奥様以上に美容医療に関心を示し、一年に1度僕のクリニックにやってきてはアンチ・エイジング関連の施術を行っています。

 

すでに5年近くお越し頂いているせいかすっかり心が通い合っているのと、年上かつ成功を手中にしたやりてのビジネスマであることなど、僕も彼のライフ・スタイルにとても関心があるので、施術の後はいつも近況について雑談します(^o^)

 

僕は彼に「○○さんは、そろそろ定年(リタイヤ)の時期ですよね?」と言うと「あと15年は働く予定です」と平然と答えました。

 

僕は驚いて「え?ということは75歳になってもまだ働くのでしょうか??」と尋ねると、彼はすかさず「そのつもりです」と言いました。

 

続けて僕は「米国中心の白人社会では40代中半での早期退職(early retirment)が人生成功の象徴とされ、皆それを目標にしているのではないでしょか?」と続けました。

 

すると彼は一言「dreadful(それはひどい)!」と答えました。

 

僕はさらに「生涯困らない蓄えがあれば、仕事を早期退職して好きなこと(趣味)をするのが理想的なのでは?」と食い下がると、彼は「仕事があるからこそ好きなこと(趣味)も価値がありますが、趣味が仕事変わる訳ではありません。。」と答えました。

 

僕はそれでもあきらめず「仕事を辞めて自由になればゴルフや旅行、ジムに行ったり登山したり出来ますよね?」と僕が退職したらやりたい具体的内容を彼に伝えました(^_^;

 

すると彼は「趣味では頭は使いませんよね?頭を使わなことをしていても人間はすぐに飽きてしまうし、そんな生活を長く続けているといずれ呆けてしまいますよ」と鋭いコメントを発しました(・o・)

 

僕は思わず「なるほど。。」と言いましたが、そのあと彼は笑いながら英国人らしいジョークで次のように切り返しました。

 

「なのでドクター、あなたも少なくとも私が働くあと15年は診療を続けて下さい。何故なら私は仕事をする間若々しくいたいので、あなたが辞めると困りるのです!」と(笑)

 

”人間は頭を使うからこそ人間らしく、そして退屈せずに活き活きとしていられる”

 

上記見解は仕事の真価を示す名言であり、僕も早期退職(early retirment)の夢は払拭して、出来る限り長く働こうと思っています。

 

こうやって賢いお客様たちから未熟な僕が人生においてとっても大切な事を学ばせて頂けるのが、この仕事に従事して良かったと思う瞬間の一つでもあるのです\(^O^)/