当クリニックは 治療件数は少ないものの健康保険診療も行っていますが、その際”レセコン”と呼ばれる保険点数計算コンピュータを用いて処理しています。
この”レセコン”は日本医師会が開発したとのことですが、その使い方はとても難解で、ただでさえコンピュータ音痴の僕には、ほぼチンプンカンプンで使い方で途方に暮れてしまうこともあります。。
そこでレセコン業者さんと保守契約を交わし、困ったことがあれば担当者に遠隔操作等で分からない点を指導してもらうようにしています(^_^;
最近その担当業者さんが久しぶりにクリニックに顔を出したので世間話をしたのですが、僕は彼の話に大変興味深く耳を傾けました(^^)
というのもこの業者さん、保険診療主体に診療している多くのクリニックと契約していて、今は僕が知り得ない一般医療業界の現状・四方山話を聞けたからです。
彼の話によると医療のみならず、最近の日本は全業種で合併・再編の動きが顕著であり、特に銀行・電気、(自動車)製造会社などは合併吸収・再編が頻繁に行われているとのこと。。
その理由は日本が高齢化・人口削減・経済規模縮小しており、ビジネスの対象となるパイ(絶対数)が年々小さくなっていて、競合同士でその限られたパイを奪い合うよりも、むしろ合併・吸収することでお互いの特徴を活かし、効率良くビジネ・スチャンスを生み出すように多くの企業が方向転換し始めたからです。
当然医療業界にもそのような動きが出始めていて、特に美容医療の場合、いわゆるチェーン展開、クリニック拡張路線で新規顧客を獲得するか、もしくはクリニックを小規模に留め、特化する何かを全面に打ち出して集客を図るかどちらかの方法しかないと彼は語りました。
もしそうせず、美容系クリニックが拡張も縮小もせずに中規模で営業しようとしても、効率的集客は困難になり始めていて、そのような中規模クリニックは日本のような成熟社会からは消えてゆく運命にあるという厳しい話しを続けて語りました(v_v)
話しを一般医療に戻すと、遠隔・地域医療は市町村の税金で運営されていますが、人口消滅が著しく市町村の一部が消滅し始めている昨今、こういった地域で不必要となった町営・村営病院などは廃院に追い込まれるようです(・o・)
そして地方開業医は廃院した総合病院の穴埋めをするのに、例えば内科開業医は小児科診療など、医師不足となった科目の診療をせざるを得なくなっていて、地方開業医は家庭医的役割、すなわち幅広い診療スタイルが求めらるようになったのです。
つまり都会ではより狭く深くの専門的なピンポイント的医療が、地方では逆に広く浅くのオールマイティ診療が求められているように現代日本の医療は変わり始めているのです。
したがって都会の一般開業医はそれが何科であっても集客に繋がる特色を打ち出し、独自路線で患者さんを集めなければなかなか安定経営には結びつきません。。
つい最近まで診療圏調査というのがあって、新規開業するクリニック周辺半径1KMに競合院がどの程度あるかをあらかじめ調べ、どの程度の集客が見込めるか予想がついたのですが、東京などの大都会ではもはやどの診療科目でも飽和状態で、診療圏調査も殆ど当てにならないとのこと(>_<)
僕は15年近く前から、競合の激しい美容医療世界で開業したため、当時から特化すべき何かを意識しながら診療してきたのですが、その流れが一般医療にもやってきたことをこの世間話から知ることになり、今後さらに緊張感を持って医療を行わねばならい時代がすぐそこまで来ているのだと実感しました。