GW期間中僕は札幌の実家で骨休めをしているので、今回も前回に続き普段の診療中に書き得ない、やや掘り下げた話題について触れたいと思います(^_^;

 

前回ブログでは現在日本がおかれた状況について述べましたが、事実上、米国に支配された日本が不幸かといえば全くそのようなことないと僕は思っています。

 

何故なら米国は日本のみならず世界の至る所に軍を派遣しているし、中東では現在その米軍が戦争中で、それに比べたら今のところ平和が約束された日本はむしろ大変恵まれている国の一つと言っても良いでしょう(^^)

 

米国は1,620年に英国からメイフラワー号に乗ってアメリカ大陸東海岸にやってきた移民たちから生まれた国ですが、その上陸以降この国は土地を巡っての戦い・争いの歴史にまみれています。。

 

まずは18世紀後半のアメリカ独立戦争を皮切りに、当時北米大陸に暮らしていた先住民族インディアンたちとの土地を巡って激しい抗争を繰り広げ、それは19世紀後半の米国内線である南北戦争まで延々と続きました。

 

その間にもこういいたインディアンや自国民同士の争いのみならず、メキシコを巡ってはスペイン人たちとも数々の戦争を17世紀から19世紀まで続け、20世紀に入ると今度は太平洋を西に向かって侵略戦争を繰り返し、米国は未だに戦争を続けているのです。。

 

近代の米国侵略戦争をもう少し具体的にみると、金の採掘で一攫千金を狙い、"go west"を合い言葉にインディアン征伐を繰り返しながらアメリカ西海岸(カリフォルニア)まで到達した米国はそれでもなお飽き足らず、19世紀後半、今度は当時カメハメハ王をトップにのんびり幸せに暮らしていたハワイ王国を武力制圧して米国の支配下に置きました(>_<)

 

僕はニューヨークで博士号研究を終え日本に帰国する前の約半年間、米国医師国家試験の準備のため、ハワイに短期留学しましたが、この土地に実際暮らしてみるとハワイを短期間訪れる日本人観光客には知り得ないハワイの暗闇(陰)を知り得たのです(・O・;

 

現地のハワイ(ポリネシア)人は米国人が行ったハワイ侵略・武力制圧を大変恨んでおり、白人たちのことを”ハオリ”と呼んで忌み嫌っています。

 

たとえば白人(ハオリ)男性が単独行動を取っている最中、万が一ハワイ人とトラブルになると体格に勝るハワイ原住民はハオリを徹底的に痛めつけるので、ハオリはそういった機会に決して遭遇しないよう、出来るだけ単独行動など常に気をつけざるを得ないのです。。

 

僕も一度マウイのパイアと呼ばれる田舎町のレストランのテラス席で、サーフィン仲間のスエーデン出身の友人と食事をしていた時、通りを挟んだ歩道で事件は発生しました。

 

日本でかつて活躍したハワイ出身のお相撲さんのように体格の良いハワイ現地人が1人の白人(ハオリ)とトラブルになったようで、そのハワイ人はなにやら大声でその白人をののしった後いきなり殴りつけ、アスファルトで出来た固い道路に彼を押し倒し、そのまま足早に立ち去って行きました。

 

動けなくなった白人は血を流しながら完全ノックアウト、近くにいた人たちが介抱しながら救急車を呼ぶ始末となりました。。

 

それを観ていた僕は唖然とし開いた口が塞がりませんでしたが、近くで同様にこの事件を傍観していたレストランにいた外国人お客さんの1人が”また始まったか。。”というのや冷ややかな目をしながら「ハオリ(白人)はこれと言った理由もなく、あーやってハワイ原住民にに痛めつけられるのさ。。だからハオリ(白人)ここではよっぽど気をつけて行動しなければいけないんだよ。。」とつぶやきました。

 

日本人の誰しもがハワイは楽園だと信じ切っていますが、それは日本人に友好的なハワイの一面に過ぎず、本当のハワイは上記に挙げた例の如く決して平和と幸せで満たされた楽園とは言い切れません。

 

にも関わらず多くの日本人たちは、相変わらずニコニコしながら年末年始・長期休みにハワイに出向き、現地でも暖かく迎え入れられ満足げですが、それは日本が現地ハワイ人に対して攻め入ったことが一度もないからです。

 

むしろ太平洋戦争ではハワイを侵略した米国を真珠湾攻撃で奇襲攻撃したので、現地ハワイ人たちからは憎き米国を叩きのめそうとした勇気ある日本人を同胞扱いしてるからなのです。

 

さてハワイを侵略した米国はさらに西へと侵攻し、太平洋戦争では日本を攻め、その後の朝鮮戦争、ベトナム戦争にも介入したのは言うまでもありません。

 

その後はご存じの通り、さらに西へと向かい今度はアフガニスタン・イラクにも侵攻し、現在はそのさらに西の中東シリア紛争にまで荷担し、米国の東海岸から始まった侵攻の歴史は西回りでついに地球一周する勢いです(O_O)

 

さすがに米国の出発(オリジン)でもある英国・ヨーロッパには恐れ多くて攻め入ることは出来ないでしょうが、とにかく米国は地球を一周するほど他国侵略するのが大好きな、ある意味”サイコパス的国家”と言っても過言ではありません(゜◇゜)ガーン

 

そんな戦争好きの米国を最大の友好国と位置づけている日本ですが、それもあくまでも表面的にそう言わされているだけで、前回ブログでも記載した通り、実際は米国を敵に廻すのが恐ろしくて”米国を友好国と認めたくない”と言えないのが本音でしょう(>_<)ゞ

 

米国が問題なのはまるでサメが泳ぎ続けていないと呼吸が出来ず生きられないのと同様、米国は戦争をやり続けないとその経済が廻らない状態にあり、それは米国の開拓の歴史時代から現在まで延々と続いていることです。。

 

こんなまるでドラえもんの”ジャイアン”のように振る舞う暴力大好きな米国を、我々は最も親しい友好国として付き合わざるを得ませんが、同じ付き合うにしても米国の真っ赤な血で染められた歴史を知った上で付き合うのと、ハワイを訪れる日本の”ノー天気”な若者の如く、そんな歴史をつゆ知らず付き合うのでは将来大きな違いが生じるはずです(>_<)

 

一般的にこういった政治に関するデリケートな話題を、僕のような”ど素人”が知ったかぶりをして語るのはタブーとされていますが、シャイで平和主義的な日本人はこういった内容に対し口を固く閉じがちなので、僕が思いきって記載してみました。。(・O・;

 

因みに僕の日本への愛国心は普通か一般日本人よりはやや低めだと思われるし、つい最近まで僕はハリウッド映画大好きな、いわゆる”米国かぶれ”の日本人だったことを告白しておきます。。(^_^;