これまで僕が出会った実力ある外科医たちは、例外なくみなせっかちな医師たちばかりです。。

いつも僕は何故外科医はこうも”せっかち”なのだろう?と疑問を持っていました。

”多分僕の出会った外科医たちがたまたませっかちな性格だったのかな~?”と思ったりもしました(^_^;

ところが日本の外科医のみならず、これまで僕が教えを乞うたヨーロッパ・米国を始め諸外国の著名な外科医たちもみな”せっかち”なのです。。

その反面僕が知る内科系の医師たちは、じっくり腰を据えた落ち着きのある方々ばかりで、明らかに外科医の性格と異なります。

ということは外科医と”せっかち”の明らかな相関関係に疑いの余地はないことになります(^_^;)

先日当クリニックでは他院で行われた鼻形成手術の修正症例がありましたが、初回治療と異なり修正治療は手技的に困難な場合が少なくありません。

そこで僕は十仁病院時代、鼻部形成手術を一から教えて頂いた梅澤院長を招致し僕と二人で執刀しました。

この手術は予想通り途中やや困難な作業があり、そこまで執刀を続けた僕は1度手を置き梅澤院長にこの作業を委ねました。

僕は助手としてその作業を介助しましたが、失礼な言い方ですが普段大変”せっかち”な梅澤院長が慎重の上に慎重を重ね、その困難部位が解決するまで決してあきらめずに作業を続ける姿を見ながら”はっ”と思ったのです。

それは”そうか、、外科医が日頃せっかちなのは手術で並外れた忍耐力が要求されるので、そのバランスを図るのに普段は”せっかち”にならざるを得ないのか!”ということでした。

その後梅澤院長は本治療の困難部位を見事に解消し、手術は無事終了しました(^o^)

僕は院長に「ありがとうございました。途中難しい作業がありましたよね。。」と言うと、院長は当たり前の顔をしながら「辛抱強く、決してあきらめずに困難を解決するのが手術なんだよ」と答えました。

という訳で外科医は手術(Onのとき)中並外れた忍耐力が必要なので、手術以外(Offのとき)はその反動で”せっかち”になるのでしょう。。

もしくは忍耐と正反対の”せっかち”な面を表に出して、ストレス発散したり感情バランスを図っているともいえます。

しばしばクリニック・スタッフたちは手術以外(Offのとき)の僕の”せっかち”ぶりに呆れていますが、それも職業病の一つなので上記理由を説明し、彼女たちに理解してもらえたらと思っています(^_^;