情報収集ツールとしてネットは依然強力な力を発揮しているようです(>_<)

美容医療に関心を示すほとんどのお客様も、その情報はネットから得ているようです。

ところがそのほとんどのお客様たちが”ネットを調べれば調べるほど、そのことに関する良い情報ばかりでなく、悪い情報も山ほど出てくるので何が本当なのか分からなくなり、判断に困る。。”と口を揃えて言います(v_v)

ネットは誰もが匿名で、いつでもどこからでも思いつきのようにネットに書き込み可能なので、無責任・信憑性のない情報が山のように溢れ、もしそこに正しい情報があってもそれがゴミ情報に隠れてしまうのでそういった問題が生じるのでしょう(>_<)

例えば当クリニックを訪れるお客様も”このクリニックは3ヶ月待ですよね。。いつ予約がとれますか?”と質問されることがちょくちょくあります。

その情報は今から8年ほど前、そういう一時期があったから発せられたに過ぎません。。

しかしそういった過去情報も閲覧数が多いと露出頻度が高くなるらしく、まるでそれが今でも続いているかの如く表示されるため、上記のような誤解が生じるのです。。

また眼窩周囲にまつわる”ガセネタ”として有名なのは、眼球周囲の上下眼窩脂肪は眼球をまるでドーナツのように取り囲み、それらが行ったり来たりするので、下眼窩脂肪を除去すると上眼窩脂肪が下に下降して上眼瞼が窪むという情報です。。

このようなコメントは医学を勉強した医師が記載したとは到底思えない、小学生レベルの発想です(>_<)(>_<)

と申しますのも、上下眼窩脂肪はいずれもその脂肪を包む皮膜と脂肪内を貫通する支持組織でしっかりとその場所に固定されていて上下に動けるような可動性はないこと、そしてたとえ可動性があったとしても、眼球後面には視神経や目を動かす沢山の筋肉があり、脂肪が移動できるスペースは全くありません。。

ですがこういった幼稚なコメントでも、誰かがまるで医師が書いたように装えば、この偽情報を見た医学を知らない多くの閲覧者が、ついついこの情報が正しいかのよう信じ、騙されてしまうのです。。

このような偽情報がなんら検閲を受けることもなく、ネット上に堂々と掲載され続けるのがネットの何より恐ろしいところです。。

しかもこういった情報が誤りなの発信元のプロバイダに削除要請しても、プロバイダは”表現の自由”という法律に従い一切削除を認めせん。

そんなネットに嫌気がさして、僕はネット宣伝をある時期から一切止めましたが、未だにネット情報を信じて困惑するクリニックを訪れる客様たちに毎日遭遇します。。

そのようなとき僕は彼女・彼らに”頭からネットを信じるのであれば、美容医療は受けるべきではありません。自分の足で治療を行う医師と直接会いにゆき、そこでとことん話し合い信頼関係が構築出来るのであれば治療を前向きに考え、そうでない場合はやはり治療は受けるべきではありません。”ときっぱり伝えるようにしています。

相手の顔も見えないネット上でとやかく言うのは、情報提供する側も、そしてそれを見る側もあまりにも安易で、言葉悪くすると無責任の範疇を超えません。。

身体に何らかの侵襲を加える美容外科的医療を真剣に検討するのであれば、ネットを飛び越え、それを行う医師と正面から向き合い、治療に伴うメリット・デメリットも100%明らかにしてから判断するといった、慎重な姿勢で治療に望んで頂きたいのです。

この医療では、治療を受けてから”そんなはずではなかった。。”と後悔するのでは遅すぎるからです。。

このような内容をブログに記載する医師は希少と思われますが、上記内容は15年間近くこの美容医療に携わった僕の本心であることをお伝えします。

そしてネットを盲信する方々が未だに少なくないため、この後に及んでこういったコメントを記載するに至ったのです。