粉瘤は汗腺など、いわゆる毛穴の奥にばい菌が溜まり、それが皮膚表面に排出されず、皮内で慢性炎症を起こした状態を表します。

正月休み再会した友人が、医師の僕にお尻に出来た少なくとも直径6cmあると思われるコブ状の腫瘤について相談されました。

この腫瘤、最初は小さかったようですが、気がついてから6~7年放置している間に座っていても痛みが出るほど成長したようです(^_^;)

友人の家で診察したところ、その腫瘤は柔らかいものだったので、良性の脂肪腫の可能性が高いと思い、正月明け、彼が東京に来る際に僕のクリニックで手術することにしました。

先日、手術を行いましたが、開けてみるとそれは脂肪腫ではなく、上記に記載した粉瘤だったのです!

粉瘤は中に蓄積された粥状の炎症物質が腐食しており、開けた途端、強力な汚臭がするのと、麻酔の圧力でそれが飛び散り、術者の顔にかかったりすることもあるため、外科研修医時代の苦い思い出あるのです(>_<)ゞ

案の定、この腐敗内容物が僕の顔に飛び散り、その汚臭で、辛い思いをしながら手術をしました(+_;)

でも謙虚な考え方をすると、通常の医療ではこのような大変な治療に日々遭遇するのであって、僕が行う顔面周囲のアンチエイジング外科治療のように、綺麗で洗練された手術を行えることは非常に感謝すべきことと実感しました。

ですが、この友人に一言忠告したのは、何故こんなに大きくなるまでほおっておいたかです(-_-#)

たとえ粉瘤が出来たとしても、すぐに対応すれば綺麗に簡単に傷口も小さく済んだのに、5年以上もほおったらかすと、今回のように手術も大変で、傷口も大きくなるからです。

これは良性腫瘍だったからよかったものの、もし悪性だったら、この友人は今頃この世にはいなかったでしょう(O_O)

このように医療では患者さん自身が体の不具合に敏感に反応し、迅速に対応する予防医療が非常に大切です。

物事を後伸ばしにしないことの大切さがこういったことからもよく分かると思いませんか?