雨が降っていたので、カッパを着てまで「磯っ子」へ行く気が無く、傘を差してJA湘南北口店へ出かけた。
雨のせいなのか10分前に着いたら一番乗りで、顔馴染みのスタッフの方から今日はどうしちゃったのとからかわれた。
雨の割には野菜が大量に出ていた。
朝獲れと云うものの、ほとんどの農家は昨日の午後に収穫したものを、結束したりビニール袋に入れたりして準備をして置くので、今朝の雨の影響は少ない。
最近は散歩を兼ねて大磯の「磯っ子」へ行っていたが、こっちにこんなに野菜が出ているとは思わなかった。
胡瓜2袋、茄子2袋、隠元、ズッキーニ、真竹の筍2袋、ジャガイモ2種、玉葱を買ったのでリュックが切れそうになるくらい重かったな。
家に帰って来て直ぐに筍を茹でた。
いよいよこれが最後の筍になるかもしれないが、今年は筍を随分たくさん買って茹でて食べた。
昼に妻がグリーカレーを作ったが、それにも早速この筍と茄子が入っていた。
ヤッパリカレーは夏野菜を食べるのがいいね、茄子、ピーマン、獅子唐、甘唐辛子などが入っていた。
食後にはいつものように金時豆の羊羹をいただいた。
プレシネはクイント・イーストウッドがアリゾナから来た保安官補を演じて、ニューヨークから被疑者を移送するお話で、余り記憶になかったが、最後のほうの、丘の上でバイクで追跡する場面に見覚えがあった。
少なくとも一度は見ている映画だった。
居間の窓を開けて扇風機を点けてTVを観ていたら、イクラがよろよろとやって来て、窓際で寝転んでいたが、小一時間で再び力なく立ち、よろよろと8畳の奥の塒に帰っていった。
その姿を見ているのが辛い。
映画の後、湿度が高くて蒸すので2階の書斎で冷房を点け、ベッドにひっくり返って「映画をたずねて 井上ひさし対談集」を読んだ。
近頃、脳が怠惰になり、YouTubeのような受け身の映像と音声が楽なので、ついスマホに手が伸びてしまう。
中々いい番組がアップされているので、視聴する価値があるのだが、矢張り文字を追って記憶してゆく作業をやっておかないと何かが失われるような気がする。
文字が出来て紙が発明され、活版印刷が出るまでは、読書なんて無かったから人類にとって馴染みのある作業じゃないが、これが出来てからモノゴトを考えやすくなったことも事実だ。
上智の学生時代に、浅草フランス座で進行係のアルバイトをやり、そこで渥美清、関敬六、谷幹一、長戸勇といった喜劇役者と交流があったことが、その後の井上ひさしに大きく影響した。
当時、フランス座は日本一のストリップ劇場で、ストリーッパーを20人抱えていた。
オッパイまで見せる踊り子は4人しかおらず、ヌードさんと呼ばれていた。
踊りと色気で売っていて、その合間に10人のコメディアンが寸劇などで繋いでいた。
その時代の浅草の話も面白いが、その後、浅草時代の渥美清を、寅さんに扮した渥美清が演じ、車寅次郎という空前絶後の架空のヒーローを造形した。
何度も書くが、寅さんの新作が夏休みとお正月休みに封切られていた頃には、全く興味がなかった。
還暦を過ぎて、毎週土曜日にTVで放映されるのを、7年間も続けて観ることになるとは思いもよらなかった。
この面白さと凄さは年を取らないと分からなかった。
山田洋次や渥美清との対談もたっぷりと納められていて至福の時間を過ごした。
本人が変な女だと云っている高峰秀子との対談もコクがあった。
高峰秀子はこの10年で映画も観たが、その前はエッセイの名手だったから15冊ばかりあるエッセイに淫した。
確かに変な人だ。
美空ひばりについて、関係者との対談があり、山口組の田岡一雄と親しくしていたことについて井上が語っていた。
子供のころに周りから虐められたのをボ-ドビリアンの川田靖久が事あるたびに庇ったが、その川田が病を得た時に所属していた吉本興業は切り捨てた、それを拾ったのが田岡一雄で治療をさせ生活費を渡した。
その恩義がありひばりは田岡に近づいた。
父親譲りのひばり嫌いだが、この話を読んだら心が動いた。
車検で近所のトヨタに妻がアクアを持ち込んであったが、それを引き取りに妻に連れられて出かけた。
要は支払いを僕がするわけで、面白くもなんともないが、担当の若者は箱根のプリンスホテルから転職したとかで、客商売に長けた感じのいい青年だった。
この子はトップセールスになるだろうなと思った。
晩飯は出る前に妻が準備してあったらしく、帰ったらすぐに晩飯に呼ばれた。
鰹のたたき、胡瓜と生姜とツナの酢の物、エリンギと筍と豆腐で味噌汁を作って食べた。
胡瓜を出すのを忘れたが、明日の朝だと漬き過ぎになっているな。
コクのあるいい本を読み終わってしまい、虚脱感があり、好みの音楽を聴きながらボーとしてグレンスタッグの水割りを飲んでいる。
もう30年も前にこのスコッチを輸入していて、グラスゴーのメーカーまで行った。
ラベルは変わったが味わいは変わっておらずチョット独特の風味がある。
この風味を美味いという人もあれば嫌う人もいるだろうなと思いながら、懐かしく味わっている。
横浜の富士貿易というところが輸入してくれていて、西友では一番安い価格で販売している。
音楽はテレサ・テン、西田佐知子、藤圭子などがしみじみといい。