朝起きてイクラを探したら、奥の8畳の畳の上にカーペットを敷いて僕の机を置いてあるが、元気なころカーペットをめくっては悪戯をしていた。

そのカーペットに蹲っていた。

近付くと奥の方へ避けて行ったので、酷く具合が悪いことが分かった。

人間喰えなくなったら終わりだが、猫も同じだと思うので、ここ2,3日唯一食べてくれるチュールを5本食べさせた。

ドライな餌も食べさせようと、チュールを掛けて鼻先に持って行ったが、チュールだけ少し舐めてそっぽを向いた。

 

2月8日に家に来た時に、半年から7カ月とのことだったので、未だ1歳に満たないのに死なせちゃあ余りに可哀想なので、とにかく体力が落ちないように何かを口に入れている。

後は自分の体力で病魔と闘ってもらう以外に無い。

残念ながら細かなことをやり取りする猫語の習得が出来なかったので、何処が痛いのか気分はどうなのかを知ることが出来ない。

しかし、蹲っている時に、どうしても気になり近くで静かに様子を眺めているが、なるべく眠るのを邪魔しないようにしている。

だが、見られているのが分かっているので、時々目を開けて力の無い視線でこちらを見る。

この年になって、眼差しで胸締めつけられることがあるなんて思わなかった。