昨日の朝、中森明菜の「天城越え」を聴いていて、「伊豆の踊子」の事を書いたが、午後のプレシネが吉永小百合の「伊豆の踊子」だった。

学生は高橋英樹で、若い頃は今とはずいぶん感じが違う。

吉永小百合は早稲田の学生の頃、革ジャンを着て男の子数人と歌った姿がキラキラして良かったが、その時以外はあまり好きじゃない。

それでも踊り子の兄の大坂志郎が好きでね、大坂の義母の浪花千栄子もいい役者で、湯ケ野の酌婦の南田洋子も幕末太陽伝の時同様売春婦役が嵌っていて良かったし、やはり酌婦で身体を売って結核で死んでしまう十朱幸代も良かった。

後年の十朱もあまり好きじゃないんだけど、この時は若くて綺麗だったな。

 

踊り子は山口百恵のが好きなんだけど、大坂の役を中山仁、浪花の役を一の宮あつ子、酌婦を石川さゆりがやっている。

二度観ているんだけど内容を思い出さない。

 

田中絹代の踊子が一番古くて1933年の映画だが、川端の原作と一番異なるが、撮影当時の風景や風物が原作の時期に近いので貴重な映像だ。

 

大正から昭和初期に日本の懐かしさを感じ憧れる。

しかも伊豆も天城を越えたところは別世界の田舎で、島に連なったようなところ、一高の学生は一目置かれ、旅芸人や酌婦からは隔絶した存在で、温泉は混浴で性は大らかに解放されていた。いいねえ。

 

「昼下がりの情事」で、楽団を何処にでも呼べたのを羨んだが、考えてみれば踊り子も音楽と踊りの一座で、多少のカネで座敷に呼べた。

パリもいいけど、伊豆もそれ以上の文化を誇っていたんだなあ。