仕事をしていた頃は、ワインのテイスティングやメーカーへ出かけたりはやっていたが、営業活動は担当者に任せて、時折、挨拶がてら一緒に出掛けて会食をしたりしていた。
だが、昔からの取引先で気の合う連中が多く、彼らからの雑多な要望について対応していることの方が多かった。
曰く、師弟の就職の世話、仕事の繋ぎ、土地建物の紹介などなど、万請負業のような感じだったが、それがすごく楽しかった。
実際、そういったことで繋がっていたから本業の方でも、何か仕事の機会があれば優先的に回してくれたので、売り上げに困った事が無かった。
昭和的な仕事スタイルで、ネットやAIを使って生まれる利益とは様相が全く異なっていた。
今回、親しくしていた酒屋が店を閉じたので、そこのスペースをだれか使わないかとの話があり、10歳若ければそのまま酒屋を継いでも良かったが、流石に古希となるとしんどいので、従兄弟に話をしたら興味があるとのことで、日取りを決めて現地で会うことになりそうだ。
こういった仕事を現職の頃していたので、久し振りに気分が高揚したね。
これで成約すれば、きっと達成感も感じるだろう。
こういった時に中国人やユダヤ人は必ず仲介料を取るが、社会が割と固定している日本では、貸しを作っておくのが普通のやり方で、多くの場合後で何らかの形で返って来る。
今思ったのだが、ちょうど中国資本とユダヤ資本が世界で鬩ぎ合っていて、ゲームの外にいる多くの人は厳しい生活に喘いでいるので、社会のシステムをこの日本のやり方に変えたらいい。
しかし、財布を落としても返ってくるような社会じゃないと、有効に働かないだろうな。
今日は酷くいい天気で、廊下が温室のように暖かく、暖房も要らないどころかクーラーが必要なくらいだ。
好天気を満喫すべく散歩に出ようとしたが、玄関を一歩出て、家を振り返ったらヘチマの枯れた枝が壁から二階の窓、電線に纏わりついていて、いい加減に始末しなけりゃと思い、先ずは二階の書斎に戻って東の窓から、出来るだけ主要な茎を切断し、下へ取って返し外から引張って壁にへばり付いている蔓を剥がして落とした。
凄い量の茎と葉が落下してきた。
グリーンネットも外して、そこに絡んでいるヘチマとゴーヤの茎を剥がしとった。
窓からも外からも取り切れない枝が電線に3本ぶら下がってゆらゆら揺れ、壁の北側にはヘチマが一個ぶら下がっていて、どうにもその姿が可笑しい。
完璧を求めず、しがみついている枝と実は残して割ときれいに片付けた。
時計を眺めたら、もうすぐ昼で1時間はこの作業に掛かっていた。
散歩に出ようとして、そのまま作業を始めたので、セーターを着ていたが、見ると枯葉や蔓やほこりが大量に付着していた。
「思い立ったが吉日」とは云うが、ヤッパリ準備をしてから取り掛かるべきだね。