「エーデルワイス」

この曲は、往年の名作ミュージカル、「サウンド・オブ・ミュージック」の中の一曲である。

 

かなり古い作品なので、ご存知ない方も多いかもしれないが、この「サウンド・オブ・ミュージック」には名曲がいっぱい。

「エーデルワイス」もそうだが、「ドレミの歌」「私のお気に入り」(←これは「そうだ、京都行こう」というCMで使われている)等、だれでも一度は聴いたことがある、という曲、実はこのミュージカルが出典なのよ。

 

少しだけ、物語の紹介を。

主人公マリアは、修道院で神に仕える修道女である。

しかし、敬虔とは言い難い、底抜けに明るい、天真爛漫な性格ゆえ、規律の厳しい院ではなんとも浮いた存在。

そんな彼女を持て余した先輩方の計らいで、マリアは、こどもがたくさんいる父子家庭に、家庭教師として送り込まれる。

ところがその家庭ときたら、なにこれ修道院よりすごいじゃん、という、軍隊教育みたいな家で…、ってここまで書いてきて、ホントに古い作品なんだなー、と実感である。

しかし、マリアは挫けず、お年頃から赤ん坊までいるこどもたち相手に、音楽の素晴らしさ、自由に表現することの楽しさをユーモアたっぷりに教えていくのである。

アルプス山脈をいただく、自然豊かな環境をバックに、縮こまってたこどもたちが、生き生きしてくる様。そしてマリア自身の成長と、父親の変貌と…、こんな下手くそな文章ではとても表せない。

後半は、かなり話が大きくなって、シリアスな展開になるのだが、そっちも見どころがたくさんある。ちょっと途中でダレてしまっても、それを取り返すラストシーンが待っている。どうです、ちょっとだけ、見てみたくなりませんか?

 

実は、私のブログ「お気に入り辞書」の「お気に入り」という言葉は、サウンド・オブ・ミュージックからいただいているのだ。

それくらい、文字通りお気に入りの作品なのである。

こどもたちが落雷に怯える夜、マリアはこう言う。

「そんなときは、お気に入りのことを考えるの!」

 

ダメなことばっかり考えてしまって、眠れない夜。

大きな失敗をして落ち込んだとき。

怒りと悔しさでいっぱいの日。

 

お気に入りをひとつひとつ並べて、元気を出してみませんか?

 

 

image