あまりインテリアに凝ったりしない無粋者だが、なぜか、カレンダーと時計は好きである。

特に、年が明けて、カレンダーを掛け替えるのはとても楽しい。

楽しみも束の間、あっという間にカレンダーは2月を告げ、毎年のように

「行く一月 逃げる二月 去る三月」

と呟いて、時の速さを思い知る。

 

ところで、そのカレンダーだが、今見てみたところ、我が家にあるものは、全て日曜始まりだった。

 

 

やっぱり、これが普通だと私は思うのだ。

でも、今は、例えば手帳とかのスケジュール表だと、圧倒的に月曜始まりが多いと思う。

友人とこのことで、どうでもいい論争(?)をしたことを、ふと思い出した。

 

その友人は、曜日というものは、月曜日から始まるものなのだ、と断固として主張した。

月~金、がんばって、最後に土日が来る。さあ、楽しい週末だ、というわけだ。この「土日」が分断されてる日曜始まりってのはどうなんだ、というのが友人の弁。

いや、でもさ、と、日曜始まり派の私。「一週間の歌」ってのがあるでしょ?冒頭はこうだ。

「日曜日に市場に出かけ 糸と麻を買ってきた」

ほら、始まりは日曜日って決まってる。

待て待て、そもそも日曜日は「安息日」と言ってだな、と敵は聖書まで持ち出してきた。不毛な水掛け論は続くのであった。

 

 

そういえば、日曜始まりのカレンダーは、日曜は赤、平日は黒、土曜日は青で数字が書かれていたが、今はどうなんだろう。ためしに我が家にあるカレンダーを全部見てみたら、土曜日が青になってるのは1つだけだった。

なんで青なのか、今の子はわかんないよね。「半ドン」なんていう言葉もあったなあ。土曜日は午前で授業が終わり、うきうきしながら帰ったものだった。

 

 

これからは、働き方も、シフト制になったり、テレワークが充実したり、休暇をずらして取ったり、というように多様化して、だんだん曜日の感覚そのものが薄れていく可能性もある。人混みや渋滞がきらいな私にとっては非常にありがたい話ではあるが、それはそれとして、やっぱりカレンダーは日曜始まりがいいなあ。